おしえて巫女先生
あねせん | Windows98SE/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play6時間 | 属性:学園モノ |
難易度:5 | Keyディスク必要 | オススメ:☆☆☆ |
巫女の先生と楽しい学園生活
仲間たちとチームを組んで大暴れしていた主人公。だが、父親の後妻である律子の登場によって、主人公のそんな毎日は終わりを告げる。律子はたった1人で主人公のチームを壊滅させてしまったのだ。それからというもの、主人公は律子の監視下に置かれる日々。そんなある日、近所の神社に巫女さんがやってくることになった。ところが地震によって神社は倒壊。巫女である葵は主人公の家に居候しながら、学園で先生をすることに…。
©あねせん
このゲームは巫女モノというよりは、学園モノといった方がいいかも。というのも、このゲームでは本職の巫女はメインヒロインの葵だけ。それ以外のキャラは単に巫女装束を着ているだけだから。どちらかといえばコスプレに近い。その葵にしても、巫女らしい活躍をするのはラスト付近だけで、ほとんどはちょっと頼りないポケポケな先生といった描き方になっているしね。学園モノとして見た場合、個人的には主人公の性格がかなり気になった。このゲームの主人公は元不良という設定。だけどゲームをプレイしていると、不良というより、単に反抗期の子供という感じ。制作者側としては美女と野獣的なところで楽しんでほしかったのかもしれないけど、性格が悪いだけに見えてしまう。これが本当に主人公が子供なら微笑ましいですむんだけどねぇ。今ひとつゲームにのめり込めなかった前半部分に対して、ヒロインと主人公が恋人同士になった後の個別ルートはかなりいい感じだ。主人公はいい感じに角が取れているし、なんといってもヒロインと主人公のイチャイチャぶりが楽しい。一応、ラストには一波乱用意されてはいるけど、そう大したものではないので、やっぱりヒロインとのなにげない日常を楽しめるかどうかがこのゲームのポイントだろうね。
ゲームシステムはコマンド選択型AVGで、必要なものは一通り装備している。だけど、問題点もいくつか。まず、画面エフェクトをオフにできない点。シーンの切り替わりではエフェクトが入るんだけど、設定でこれをオフにすることができない。ほんのちょっとしたことなんだけど、繰り返しプレイしているとこれが結構なストレスになってしまう。次回作ではエフェクトも設定できるようにしてほしい。それから、無条件でCPU使用率が100%になってしまうところもいただけない。3Dゲームのように本当にCPUパワーを必要とするものなら仕方がないけど、このゲームでそんなにCPUパワーを必要とする部分はないはず。これはプログラムの手抜き以外の何者でもないわけで、この点も次回作では改善してほしいね。ただ、ゲーム自体が重いということはまったくないので、ゲームをしながら同時に別のことをするというのでなければプレイに支障が出ることはない。
巫女という部分に過大な期待をしてしまうとちょっとがっかりしてしまうかもしれないけど、学園モノが好きで、恋人同士となったヒロインとマッタリとした日常生活を送るのが好きというプレイヤーにはオススメ。ヒロイン以外の男キャラも結構いい感じだし。逆に波瀾万丈なストーリーや歌道的な物語を求めるプレイヤーには向かないかな。自分的には律子を父親から寝取るシナリオがなかったのがかなり残念。律子エンドがあったら☆1つプラスできたんだけどなぁ。
(by Suno)