つよきす
きゃんでぃそふと | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play約6時間 | 属性:ツンデレ |
難易度:3 | Keyディスク必要(フルインストールなら不要) | オススメ:☆☆☆☆ |
ツンツンしてても中身はイロイロ
対馬レオはマイペースに学園生活をエンジョイしていたが、従姉の乙女が同居を始めたことで状況は一変する。乙女は武の道を極めんとする厳しい人で、レオは彼女も所属する学生会執行部に無理やり入会させられる。執行部の中心メンバーは全員女子だが、会長のエリカをはじめ、なぜか強気な女の子ばかり。レオは強気っ娘たちに振り回されながらも、次第に彼女たちの魅力に惹かれてゆく。
全員ツンデレキャラということで、キャラがかぶっていないかちょっと気がかりだったが、その心配は無用だった。メインヒロインは乙女のほかに3人。学生会長のエリカは勉強もスポーツも万能な上に大金持ちで、完全無欠の高飛車キャラ。幼なじみのきぬは、ロリなルックスに似合わず超毒舌。親しさとおバカさからくる強気といったところ。そして無愛想な後輩・なごみは孤高の一匹狼タイプ。
そんな彼女たちは気が強いだけでなく、武道の心得があったりしてフィジカル面でもツワモノ揃い。主人公は最初、女のコたちに見下され、足蹴にされたりとかなり情けない。しかし、主人公もやればできるというキャラで、乙女姉さんに鍛えられたりしながら、スポーツ大会などで結果を出し、彼女たちの見る目も変わってゆく。シナリオはドタバタコメディーだが、ヒロインたちのツンツンぶりは遺憾なく発揮されている。
肝心のツンとデレのコントラストはどうかというと、完全に豹変するのはなごみくらいで、ほかのキャラは基本的な態度までは変わらずに、状況によってデレという感じ。しかしHシーンでは、全員未経験なだけに、強気な態度は陰を潜めしおらしくなる。ツンデレのツボはちゃんと抑えてあるが、落差がもの足りないと感じる人もいるかな?
©きゃんでぃそふと
ちょっと残念なのは、つきあうようになったあとの後半は、前半に比べるとシナリオが駆け足で、デレの期間が比較的短く感じたこと。あくまで個人的な印象だがツン7、デレ3ぐらい。Hイベントが1人につきもう少しあれば☆5つだった。でも、個々のHイベントでは複数のCGが使われ、尺も長いし、4人に加えて祈先生と良美も攻略できるので、全体的なボリュームが不足しているわけではない。祈先生はおっとりした見た目と裏腹に言動はかなりキツイ、これまた強気キャラ。そして唯一強気キャラでない良美は…。プレイしてのお楽しみ。
あと、ゲームの構成で気になったのがオープニングアニメまでのプロローグが長すぎること。フルボイスなので音声を聞いていったら2時間くらいはかかる。この間、Hイベントはもちろんイベント絵もほとんどない。1回プレイすればいいとはいえ、いつまで続くのかと、じれったくなるプレイヤーは少なくないだろう。本編が始まると、4日間のヒロイン選択期間があり、その後、個別ルートに入る。あとは選択肢がいくつかあるだけなので攻略は簡単。
この作品のパッケージ版の購入はこちら ⇒ バッチグー
(by 館まもる)