2004 リリスベストセレクション

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12作品から選ばれた16のＨシーンがすぐ見られる!!

低価格ソフトやダウンロードソフトは、手軽なオカズウェアとしての利便性が売り。壮大な物語とか、やりこみ要素とかより、過激なＨシーンをすぐ見たい!!　そんなユーザー諸氏にとっての定番ブランド、Lilith＆Black Lilithが2004年にリリースした12作品。その中から厳選した全16のＨシーンをまとめたのが本作だ。Black Lilith作品の収録数が多いため全体的に凌辱系のＨシーンが多め。

© Lilith. All rights reserved.

作品によってはＨシーン途中でアニメを使うものもあり、ちょっと得した気分になれる。また、特典としてオリジナルWEB小説（もちろんＨシーンの挿絵付き）が付いてくる。

そんなお得感があってオイシイとこ取りのコンピレーション作品だが、実際にプレイしてみると、……唐突さに面食らう。そのＨシーンに至るまでの補足説明が一切なく、いきなり始まるからだ。いや、いきなり始まるのは良い。その即効性が売りなのだから。でも、ごく簡単にでも作品解説や登場人物紹介、これから始まるシチュエーションの説明くらいはあっていいと思う。Ｈシーンのエロさってのはシチュエーションによるところも大きいわけで、どんな立場のヒロインがどんな悪辣な男にどこで凌辱されようとしてるのか、それをＨシーンが始まる前の1画面に箇条書きで書くだけで、その後のシーンへの没入感は全然違ってくるんじゃないだろうか。

© Lilith. All rights reserved.

システム的には、セーブがなく、どこまで見たか、読んだかが記録されない（だからCGモード等は最初からフルオープン）という仕様が気になる。手軽にＨシーンを見るだけの本作にそんなの必要ないとの判断かもしれないが、収録作品によってはＨシーンが2つ連続していて、前半を見終えた時点でゲーム終了した場合、次回プレイで後半を見るには再び前半を見なければならない。しかしスキップを使うと既読判定が記録されない仕様のため、後半のＨシーンに入ってもスキップが止まらないのだ。

と、ちょっと厳しい意見を書いてしまったが、これほどの低価格でこれだけのＨシーンが収録されてるコストパフォーマンスの良さの前には目をつぶって良い事かもしれない。ボリューム少なめなCG集が1000円近くするのも珍しくないのに、本作はダウンロード版なら1365円で声有り一部アニメ有りのＨシーンが全16種類だ。これなら収録タイトルの作品紹介などを独自に調べ、ピンとくるものが2〜3あったなら、それ目当てで買ってみるのも悪くないだろう。

（by 葉柳）