淫獣争記〜紅の王国

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淫獣たちが姫と女騎士を凌辱する

銀、紅、青、金の4つの大陸があり、それぞれ平和に統治されている世界。紅の国では南にある金の国で不思議な現象が起こっているとの噂が流れていた。そんなとき、南にある騎士たちの集落が消えたという伝令が駆け込んできた。金の国から紅の国へ嫁いだジェニファ王妃は祖国を心配し、紅の国でも指折りの腕を持ち軍司令官である騎士アイヴァンが少数の精鋭を率いて偵察に向かうことになった。ところがそのアイヴァンが討ち取られ、首が王宮に投げ込まれる。しかも国境付近の集落が攻撃を受けたという伝令まで届いた。優柔不断で小心者な王が決断できぬ中、ジェニファ王妃が自ら兵を率いて前線に赴くことを宣言し、謎の敵と戦うことになる。

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物語の冒頭で政略結婚したジェニファは夫である王のことを嫌悪しながらも仕方なしに抱かれているシーンが印象的だ。ジェニファが出陣したり親衛隊長のファウラが出陣したりして淫獣たちの襲撃されるが、運良く逃れてなかなか犯されないのがおかずゲームとしてはもどかしく感じるかもしれない。なんという焦らし。捕らえられたあとは、淫獣たちに長寿をもたらす霊薬の素材として凌辱されていくが、そこまでが思ったよりも長かった。

淫獣はこの手の作品でお約束な体液に媚薬効果があるため、お堅い騎士や王妃も堕とされてしまう。ファウラは処女だが針責めを受けながら処女喪失をするなど凄惨な光景を見ることができる。身体は堕ちているが精神はまだ耐えているという状態がそれなりの期間あるようで、そこがいいと感じる人もいそうだ。とはいえ、実際のシーン数は価格相応程度と思ってもらいたい。テキストからの想像で楽しめる人にはプラスという感じだ。ストーリーのほうは、「あからさまにこいつがあやしいだろう」というのがやっぱり黒幕だったかという展開で、あまり意外性はないかな。エンディングは意外にも5種類が用意されている。

システムはマウスのホイールボタンでバックログに入れないのが残念な仕様だ。LOGボタンを押したあとは大丈夫なんだけどね。一度選んだ選択肢の色が変わるのは攻略時に便利だ。CGモードは35枠、シーン回想は18種類となっている。これはたまたまだと思うが、プレイ中に一度ゲームが落ちたことがあった。そしたらその後CGモードを見ようとすると強制終了するようになって困ったことを記しておきたい。ゲームが落ちたときのルートのクリア情報に異常が発生していたのか、落ちた時のルートをプレイし直したら直ったけど……なんだったんだろう。

姫や騎士が堕とされていくというシチュエーションが好きな人にお薦めしたい作品だ。淫獣に孕まされるエンディングもある。序盤の焦らされがおかずゲームとしてつらい感じもするけど、それはコンプリート後に回想モードを利用すればよいかと。属性に合えば価格相応に楽しめる作品だと思うよ。

   使い方

攻略

序盤の信頼する人物の選択がエンディングの分岐条件となっているため、エンディングをコンプリートするにはかなり最初のほうからプレイをし直す必要がある。

（by 天城螢）