ドレス・ウィザード！

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魔法の力で変身して怪人を倒せ！

親の仕事の都合で、学園の寮に入ることになった主人公は、ある事件に遭遇してしまう。夜の森で美少女戦士と怪人が戦っている現場に出くわしてしまったのだ。戦っていたのは寮の仲間である葉山葵や朝霧春であること、そして自分にも魔法の才能があることを知った主人公は、自らも魔法戦士となって戦うことを決意するのだった。

©TRYSET

魔法戦士となった主人公が、仲間たちと共に正体不明の敵と戦うというのが、このゲームのメインとなるストーリー。これ自体は変身ヒロイン者の定番ともいえるストーリーで、特に問題はない。問題はないんだけど、いかんせん物語が短すぎる。描写自体が酷くあっさりしている上に、シナリオのほとんどが共通パートになっているので、2回目のプレイからは既読スキップを使うことであっという間に終わってしまう。フルプライスのソフトとして、これは不味いんじゃないの？　しかも、影の黒幕が登場したところでエンディングという、煮え切らないというか、尻切れトンボな終わり方になっていて、「え？　これで終わり？」と突っ込みたくなってしまった。せめて、この黒幕との戦いまでは描いて欲しかったね。

戦闘部分はカードバトルになっているわけだけど、これも「う〜ん……」という感じだ。シンプルなルールなので、誰でもすぐに憶えられるのは良いんだけど、はっきり言ってシンプルで奥が浅い。戦闘はいかにコンボを連発するかがポイントになるんだけど、これがランダム性が強くて、戦略性がほとんどない。カードバトルなんだからランダム性があるのは当然なんだけど、それでももっと戦略性を持たせることは可能だったはず。戦闘には育成要素もあり、戦闘を繰り返すごとにレベルアップしていき、レベルは2回目以降のプレイに持ち越すことができるのは良かったんだけどね。また、2回目以降のプレイでは、戦闘の難易度を上げることもできる。これで、もっと戦略性のあるシステムになっていたら、やり込み性のあるゲームになっていただろうから、もったいなかった。

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この作品では主人公とヒロインがＨをすることでエネルギーを回復し、パワーアップできるという設定。というわけで戦闘のたびにＨイベントが発生することになる。Ｈシーンではなんと言っても、天乃御剣氏原画のCGが素晴らしい。天乃御剣氏は個人的に好きな原画家の1人なんだけど、ムチムチとしたエロかわいいキャラはGoodですな。塗りもキレイだし、CGのクオリティに関しては文句なしだ。だけど、差分抜きのCG枚数が63枚というのは、フルプライスのゲームとしては少なすぎだろう。イベントの尺も短くて、あっという間にシーンが終わってしまうのも物足りない。せめて現状の2倍くらいはボリュームが欲しかったね。

とりあえず、自分としては天乃御剣氏原画のCGを楽しむことができたので、☆1つプラスして、トータルで☆3つとしたけど、ゲーム全体の評価としては☆2つくらいが妥当なところなんじゃないだろうか。手軽にプレイできるのは間違いないし、絵が好みに合えばプレイしてみても良いかな。ただし、その場合も、ボリュームが不足気味であることは頭に置いておこう。

   使い方

攻略

戦闘に関してはチュートリアルを読めば問題ない。運が悪いとリトライを繰り返すことになるかもしれないけど、リトライしてもペナルティはないしね。選択肢に関しては葉山葵と朝霧春は、目的のキャラを追いかけていけばエンディングにたどり着けるはず。結城鈴、坂本頼子、大山秀子の3人も基本的に同じだけど、適当にプレイしていると葵や春のルートに入ってしまうので気をつけよう。特に鈴は関連する選択肢が少ないため、他のキャラのルートに入ってしまいやすい。そうならないように、鈴が出てくるまでは全キャラを均等に選んでおこう。

（by Suno）