透明人間 THE GAME
cyon | Windows2000/XP/Vista | 640x480 |
ダウンロード版:4000円(税込) パッケージ版:5145円(税込) | 1Play20分 | 属性:アニメ |
難易度:1 | 2008/7/25発売 | オススメ:☆☆ |
透明人間になってイタズラ三昧、全編アニメで明るい凌辱!!
本作はアダルトOVAとしてバニラより発売された『透明人間』を、ゲーム風にリミックスしたものとなっている。まずはこのゲーム単体でのレビューから書いていこう。
さえない主人公の三重は、透明人間になれる薬を手に入れた。透明人間になったら何をする!? ということで一直線に銭湯の女湯や女子校に忍び込んだ三重は鼻の下を伸ばしながら女のコたちの裸を鑑賞したり、幽霊のふりをして好き勝手に女のコにイタズラするのだった。
©cyon
ゲームを開始するとそこからもう完全にアニメ垂れ流しであり、ゲーム全体で数回だけ現れる選択肢以外で出来ることはアニメの一時停止と倍速再生、あとはすでに見たシーンであればスキップが可能なくらい。アニメ中はセーブやロードすらできない。アニメ素材をベースにしたソフトだから鑑賞メインになるのは仕方ないとはいえ、それならせめて巻き戻しくらい付けて欲しいし、ゲーム化に際してアニメ中の字幕も付けて欲しかった。なにせ、ボリューム小さめの環境だと会話が全然聞こえない。誰もが大きな音でプレイできる環境ではないんだよ!?
気を取り直してアニメを鑑賞していくと、主人公・三重の透明になった→じゃあ覗きだな! という男らしい短絡思考がバカバカしくて面白い。銭湯でのイタズラなんて、いくら姿が見えてなくてもそりゃバレるだろーっ!! って無茶ぶりを見せつけるし、やってることはかなり凌辱的なのに、三重の“にへら”っとしただらしない表情もあって全体的に笑ってツッコめるようなギャグテイストになっている。
©cyon
また、妙にフェチシズムがにじみ出てるシーンや生々しい描写をアクセントとして盛り込んで単調さを無くす工夫をしているし、Hシーンが多い割には作画レベルも比較的安定していて、予算が少ないと言われるアダルトOVAとしては良くできた作品だと感じた。……いつの間にかアニメの方の評価になってしまったが、このゲームのプレイ時間の95%はアニメを見ている時間なのだから仕方ない。でも実際、アニメ部分は良くできているよ。OVAで人気作品だったというのも頷ける。
でもゲームとしてはどうなのか? ここから元のOVAとの比較になるが、OVAでは前編と後編で大きく分けて6つのHシーンで構成されている。仮にそれをABCDEFと呼ぶが、これがゲーム化に際しては選択肢による「どちらかのシーンしか選べない」という分岐を2箇所追加。つまりゲームの方はクリアまでに[ABどちらか]C[DEどちらか]Fの4つのHシーンしか見られず、全部を見るためには選択肢に戻って選び直す必要があるのだ。そのため発生するシナリオの不整合は、できるだけ減らそうとする努力の跡は見えるが完全には消せていない。
総論としては、きつい言葉になるが、出来の良いOVAの素材をぶつ切りにして無理矢理ルート分岐を作っただけのものであり、視聴の快適さを考えても原作OVAを見た方がいい。純粋にアニメ作品として見ればオススメできるものだからね。ゲーム版の売り文句にオリジナルエンド追加というのがあるけどゲームオーバーが1箇所あるだけ。上でも書いたけど、せめて巻き戻しと字幕のON/OFFがあればなぁ……。
攻略
3回目の選択の「女学院に行く」は、1回目の選択で「銭湯に行く」を選んだ場合のみ女教師Hが追加される。
☆セーブ1 |
女学院に行く |
☆セーブ2 |
正直に謝る |
【GAME OVER】 |
☆セーブ2から |
様子を見る |
藤澤を追う |
【END】 |
☆セーブ1から |
銭湯に行く |
様子を見る |
女学院に行く |
【END】 |
(by 葉柳)