はなマルッ！2

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変態ポリバケツ仮面に変身して世界を守れ!?

©TinkerBell

魔族や伝説の妖怪たちが幽玄種と呼ばれ、人間と共存している世界。そんな世界に住む主人公は、ごく普通の学生だった。ところが、ある朝、主人公が机の引き出しを開けると、そこには全裸の女のコがいて、彼を変態ポリバケツ仮面にしてしまう！　有無を言わさず世界の平和を守らされることになった主人公の運命は!?

このゲームを一言で表現するなら、バカゲーと言うことになるだろう。主人公は正義のヒーローに変身することになるわけだけど、その姿は白いブリーフに赤マント、股間には象さんの如雨露、頭にはへのへのもへじの落書き付きのポリバケツというのだから、真っ当な変身ヒーローモノになるわけがない。物語は幽玄種を巡る陰謀が明らかになったりもするが、どんなにカッコイイ台詞を叫ぼうと、こんな変態丸出しのスタイルでは格好が付くわけもない。はっきり言えば、バカバカしいの一言に尽きる。

また、このゲームには一部アニメーションが使われている。普通のゲームなら、Ｈシーンにアニメーションを使うところだろうけど、本作では変身シーンや、主人公が女のコからツッコミを入れられるシーンなどにアニメーションが使われているんだよね。変身シーンといっても、変身するのは変態ポリバケツ仮面なのだから、まったくの脱力モノだ。明らかに力の入れどころを間違っているとしか思えない。だけど、この斜め上に暴走しているようなところが、個人的には嫌いじゃなかったりする。とことん下らなくてバカバカしい、そんなところが受け入れられる人なら、このゲームを楽しめるんじゃないかと思う。反対に、「真っ当な」物語を期待する人にとっては、この作品は地雷以外の何物でもないだろう。その点でかなりプレイヤーを選ぶゲームと言えそうだ。

©TinkerBell

Ｈシーンに関しても、かなり意見が分れそうだ。ややネタバレになってしまうが、このゲームにＨシーンは無い。正確に言えば、ゲーム本編中にＨシーンは1つもないのだ。キャラのシナリオをクリアすると、おまけシナリオを見ることができるようになり、Ｈシーンはすべてこのおまけシナリオの中にあるわけだ。この点だけでも賛否両論分れそうだが、さらにこのＨシーンはゲーム本編のシナリオとは無関係のifの世界を描いたものとなっている点にも注意が必要だろう。こうしたやり方の是非は人それぞれだろうけど、個人的にはきちんとゲーム本編中にＨシーンを用意してほしかったと思う。一応、フォローしておくと、Ｈシーンはそれなりのボリュームがあり、内容も濃いめのものとなっている。触手や妖魔の陵辱エロがかなり多いので、TinkerBellの『淫妖蟲』シリーズや『蠱惑の刻』が好きだった人なら楽しめるんじゃないかな。

全体的には実験的な色合いの強い作品という印象だ。ストーリーやＨシーンの入れ方で、好みがはっきり分れてしまう作品だろう。ナンセンスなバカゲーが好きな人ならオススメ度☆4つ、反対に不条理ギャグは嫌い、ゲーム本編中にＨシーンがないのも気に入らないという人は、オススメ度☆1つということになるかと思う。とりあえず、自分的にはストーリーはOKだけどＨシーンが無いのはマイナスと言うことで、オススメ度は☆3つとしたい。なお、タイトルは『はなマルッ！2』となっているけど、前作とのストーリー的なつながりはほとんど無いので、前作を知らないという人でも、まったく問題なく楽しめるはずだ。

   使い方

攻略

ほぼすべての選択肢が分岐ポイントになっているので、選択肢が出てきたらセーブしておこう。クリア順は最初に桃エンド、次に苺、マリア、イシス、桔梗、紫苑、楓、光をクリアする。そして、最後にミルクという順番でプレイして欲しい。キャラをクリアするとタイトル画面の「しろタンのバー」からおまけシナリオがプレイ可能になるので、これをすべて見ておく。さらに回想モードから紫苑を選ぶと眼鏡の有無を選択できるので、ここで「眼鏡かける」を選んで回想を見れば、ゲームコンプリートだ。

（by Suno）