プリマ☆ステラ-Prima☆Stella-
アトリエかぐや Berkshire Yorkshire | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
8800円(税別) | 1Play6時間 | 属性:お嬢様、ラブコメ、純愛、処女 |
難易度:2 | 2008/6/27発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
超お嬢様校へ通うことになった主人公の運命は!?
©2008 kaguya
主人公の晃輔は将来を有望視されている水泳選手。だが、信号を無視して強引に交差点に突っ込んできた車が彼の運命を変えることになる。車に轢かれそうになった幼稚園児と、その男の子を助けようと飛び出した女のコを見て、身を挺して助けようと飛び出して車にはね飛ばされたのだ。2人を助けた代わりに大怪我をした晃輔は2カ月もの間昏睡。しかし、不屈の精神で水泳を諦めずにリハビリを開始する。そんな晃輔の元へ聖エトワール女学院のシスター小早川美雪がやってきた。晃輔が助けた女のコは超お嬢様校である聖エトワール女学院の生徒だったのだ。お礼に交換学生として招かれることとなり、聖エトワール女学院の優良な施設を利用してリハビリを続けながら超お嬢様校に通うことになる。同年代の異性を見たことすらないお嬢様方ばかりという己の常識が通用しない聖エトワール女学院で、晃輔はどういう学園生活を体験をするのだろうか!?
超お嬢様学園を舞台にしたラブコメ作品といえる本作は、庶民との感覚が大きくずれているお嬢様方が過ごしている学園のスケールの違いに驚かされるんじゃないかな。学園の敷地が広いから学園内に専用の駅があるとか、学園内に(おそらく世間知らずのお嬢様が世間を知るのを兼ねた目的と思われる)商店街があるだとか。そして、お嬢様たちの突拍子のない反応がまた楽しい。ラブコメとしては王道的な展開も多いが、ラブコメ好きな人ならば安心して楽しめるはずだ。個人的にはかなりツボにハマってしまい、プレイがなかなか進まなかった(笑)。だってさ、「それもう一度!」って感じでバックログならばともかく、クイックロードをや前の選択肢に戻るを多用してしまったらなかなか先に進みませんよ。お嬢様学園に通うことになるという設定だけでもドキドキなのに、コメディでもツボを突かれては完全降伏(幸福?)なり。
©2008 kaguya
主人公の晃輔を命の恩人だと認識していてかなり好意を持っている静歌と、従姉で晃輔LOVEでほかのことが目に入らなくなる会長の久住が張り合い、2人の周囲の人たちを巻き込んで数々のトラブルを巻き起こしていくというのがパターンが多いけど、プレイヤーも期待しているお約束的なものなので悪くない感じだね。攻略対象キャラではないが、美雪先生もおまけシナリオでは恋人になる展開が用意されているのが心憎いね。久住の補佐をしている悠は処女喪失シーンはあるが、おまけで悠にも恋人展開がほしかったと思う人も多そうだ。ほかにも、おまけシナリオは3Pのエトセトラが5種類あって堪能できる。張り合っている静歌と久住、姉妹のような雅と巴、久住と悠、久住と美雪、静歌と美雪と、純愛で進んでいく本編では起こらないif的な展開が楽しめるわけだね。これがかなり美味しい感じだ。本編での雅と美雪の会話から、雅&美雪のシーンもほしかったんだけど、さすがに無理だったか。
だが、本作は根本的な部分では問題があるように思える。いちいちアイキャッチ的なのを入れるのはどうなのかと。ゲームでアイキャッチってストーリーに引き込まれているプレーヤーの醒ましてしまうだけの逆効果でしかないんだが。せっかくストーリーに集中しているところをぶった切るのは何を考えているのか理解に苦しむ。しかも1話ごとにオープニングとスタッフロールが入るのは(飛ばせるとはいえ)少々やりすぎなんじゃないですかね? 一応オープニングが途中から変わるけど、その労力は違う方向へ向けたほうがよかったんじゃないのかと思ってしまった。
©2008 kaguya
あとは、Hシーンの導入部で唐突にフィニッシュ場所を聞かれるのも醒めてしまい残念。あまりにも突然で、「え!? Hシーンがスキップしちゃった?」と焦ってしまうからね。あらかじめ結末を決めておき、そのシーン展開をじっくりと読んでもらいたいという演出なのだろうけれど、どっちを選んでもシーンの途中での展開は変わらず中出しで、最後のHだけ選んだほうでという展開もある。これでは選択肢の意味があまりないような気がしてしまう。また、久住ルートの最終話で登場する悪役はプレイヤーの気分を害する性格設定で不快感を感じる人が多そうなのが気になる部分かな。このゲームの舞台設定の中でとにかく異常に浮いている。本作を購入する人のほとんどは、そのような異端な存在を求めたりしないはずだ。もっと基本的な世界観を大切に扱ってほしい気がする。
ストーリーのほうは、各ヒロインとも第6話まではほぼ共通の展開で進み、その後は各ヒロインごとに分岐していくというものになっている。とはいえ、そこは世間知らずなお嬢様たちが相手だ。もう落ち着いたかと思う人が多いであろう交換学生の期間終了後のストーリーでとんでもないことが起こったりして最後まで目が離せない。エロ目的だと微妙なケースもありそうだが、ラブコメ目的の人にはかなりお薦めの作品だ。ルート確定後も最後の最後までハラハラさせられる作りはイイ感じだといえるだろう。
静歌 | 久住 | 雅 | 巴 | |
第1話 | 夢をあきらめないで | |||
第2話 | 君の笑顔を見ていたい | |||
第3話 | 守護の騎士とお姫様 | |||
第4話 | 頼られる人であるために | |||
第5話 | 契約という名の絆 | |||
第6話 | 出会いと別れを繰り返して | ふたりだけの思い出 | たくさんの初めてをあなたに | 小さな願い |
第7話 | 二人が望んだ明日 | 夢を目指して | 変わっていく私 | 一緒なら |
最終話 | 幸せのかたち | 夢よりも大切なもの | かけがえのないもの | あなたの一番へ |
ゲームシステムのほうはごく一般的なもの。選択肢を選んでいくだけだ。機能面でも不足するような部分はない。「前の選択肢に戻る」機能もあるので、業界平均と比較しても利便性は高いほうだ。CGモードは差分抜きで静歌24、久住23、雅20、巴20、その他23の計110カ所の登録枠がある。回想モードは静歌8、久住10、雅7、巴7、その他12の計44シーンとなっていて、ボリューム的には平均以上でまったく問題がない。ラブコメ好きな人ならば至福の時を過ごせる可能性が高そうだ。
属性が合うならばお薦めの作品だと思う。お嬢様たちと楽しい学園生活を堪能したい人はぜひ遊んでみてほしい。難易度も高くないので、じっくりとストーリーを味わうことができるよ。
攻略
このゲームは一度クリアしたあとは、最初から始めると誰のルートから始めるか選べるようになっている。CGやシーン回収にも影響しないようなので、それを利用するとコンプリートが楽だ。チャートでカッコ書きしてある選択肢はCG回収のために一度は選ばないといけないのでクイックセーブして回収することをお薦めしたい。回想モードからもCG回収は可能だが、該当シーンを探す手間をかけるよりは本編中で回収したほうがよいだろう。
君が元気ならそれでいいよ |
……あなた、もしかして? |
お似合いだよな |
素直に降参する |
眼をそらす |
静歌に応える |
偉いなぁ…… |
中に出す(外に出す) |
事情を説明し、助けを求める |
ああ、おかしいな |
そこまで言うなら、やらせてみせよう。 |
いや、その……なんだ |
様子を伺ってみる。 |
流して別の話題へ |
部室まで運ぼうか? |
中に出す(外に出す) |
中に出す(外に出す) |
声をかけよう |
雅は、やっぱりいいヤツだって思ってた |
……巴ちゃんのことは、任された。 |
俺だって巴ちゃんのことが大切だ |
静歌に雅を任せ、巴ちゃんを追いかける |
静歌を褒める |
中に出す(外に出す) |
中に出す(外に出す) |
【静歌END】 |
誰かのルートから始める |
久住のルートから始める |
中に出す(外に出す) |
中に出す(外に出す) |
【久住END】 |
誰かのルートから始める |
ほかのヒロインへ―― |
雅のルートから始める |
【雅END】 |
誰かのルートから始める |
ほかのヒロインへ―― |
巴のルートから始める |
中に出す(外に出す) |
中に出す(外に出す) |
【巴END】 |
秘密の小箱で以下をプレイ |
静歌 Episode No.1 |
静歌 Episode No.2 |
久住 Episode No.1 |
久住 Episode No.2 |
雅 Episode No.1 |
雅 Episode No.2 |
巴 Episode No.1 |
巴 Episode No.2 |
悠 Episode No.1 |
美雪 Episode No.1 |
美雪 Episode No.2 |
美雪 Episode No.3 |
美雪 Episode No.4 |
美雪 Episode No.5 |
美雪 Episode No.6 |
エトセトラ Episode No.1 |
エトセトラ Episode No.2 |
エトセトラ Episode No.3 |
エトセトラ Episode No.4 |
エトセトラ Episode No.5 |
(by 天城螢)