ナースのお勉強 応用編〜受けシチュ以外は絶対禁止！〜

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看護学校でドキドキの生活が始まる

看護学校なら女のコが多いだろうという、不純な理由で看護師をめざした主人公。いざ入学してみると、女のコが多いどころか、男子学生は主人公ただ1人。寮長の計らいもあって、女子寮で暮らすことができるようになったものの、主人公の生活はトラブルの連続だった。そして、夏休みが終わり、波乱の2学期が始まろうとしていた……。

©アトリエＤ

この作品は2006年に発売された『ナースのお勉強　やさしくわかる基礎看護技術（入門編）』の続編。とはいっても、前作における特定のエンディング後を描くといったものではないようなので、とりあえず前作をプレイしていなくても問題はないかな。また、前作はチャプター仕立ての1話完結式で物語が進んでいったけど、今作では、ごく一般的なコマンド選択型AVGになった。システム面ではメッセージの表示速度を最速にしても、ウエイトを完全に解除できないのが不満。メッセージを読むスピードには個人差があるのだから、最速に設定したときくらいは、ウエイトを解除してほしかった。それ以外はメッセージスキップの速度も速く、特に不満はないかな。

物語の方はというと、これといったストーリーはないというのが正直なところ。特別な事件が起るわけでもなく、淡々と時間が過ぎていくという感じだ。感動的なストーリーを期待していたわけじゃないけど、これはちょっと淡々としすぎていたかも。足浴なんていう耳慣れない言葉も出てきたりして、看護学校の日常が妙にリアルに描かれているあたり、きちんと下調べをしたんだろうなぁというのは分かるんだけど、力のいれどころを間違ったんじゃないかと思ってしまう。プレイヤーがこのゲームに求めていたのはリアルな看護学校の日常などではなく、コミカルでドタバタな日常と、フェティッシュなエロだと思うんだけどねぇ。エンディングも尾羽由佳里と鷹野雛がまったくオチが同じだったりと、ションボリな内容。ストーリー性重視のゲームじゃないというのは分かるんだけど、もう一ひねりほしかったな。

©アトリエＤ

では、エロのほうはどうかというと、これも今ひとつパワー不足という感じ。まず、根本的にボリューム不足気味。イベント数は32あるんだけど、これはフルプライスのゲームとしては決して多くない。そして、イベント数が少なくても、1つ1つのイベントの尺が長ければ満足度は高くなるわけだけど、残念ながら尺もちょっと短い。さらにこの32の中にはお風呂でばったりなんていうレベルのものも含まれているので、余計に物足りなさを感じてしまう。Ｈシーンの内容に関しては、ヒロインが全員ドＳで、主人公が調教されてしまうという展開がメインになっているので、タイトルに偽りなし。調教とまではいかないシーンであっても、ヒロインが手コキやフェラで主人公を焦らしまくり、主人公は一方的にそれを受け入れるだけというものになっている。主人公がショタのものだとそういった展開の作品はほかにもあるけど、ごく普通の男が主人公のゲームで主人公が受け専門というのはちょっと珍しいかな。ただ、主人公がアナル調教されたりするシーンがかなり多いので、好みははっきり分かれてしまいそうだ。個人的にはヒロインが責めでもいいけれど、もうちょっとヒロインが主人公に愛情を持っているというところを見せてもらいたかった。

とりあえず、さっぽろももこ氏、なつめえり氏の描くヒロインたちのかわいさは文句なし。あとはＨシーンをどう感じるかで評価は分かれてしまうと思う。自分としてはドＳなヒロインたちに少しばかり引いてしまったので、オススメ度は☆2つとした。ペニバンを付けたヒロインが、主人公のアナルをズコズコ……というシチュエーションがOKならば☆1つプラスして考えても良いだろう。

   使い方

攻略

目的とするヒロインを優先する選択肢を選んでいけば、問題なくエンディングを見ることはできはず。選択肢によってイベントが分岐する部分もあるので、そうした部分はセーブ＆ロードで回収しよう。また、つむぎルートでは清拭実習のときに「先に拭いてもらう」を選ぶことで、音乃のＨシーンを見ることができるのでこれも忘れずに。そして、誰のフラグも立たなかったときは、いつきルートに入ることになる。いつきルートは、選択肢も少ないので、問題はないだろう。

（by Suno）