ハーレム☆パーティー

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ファンタジー世界のヒロインが現実世界に飛び出してきた！

©Tactics

ファンタジーRPGをプレイしていた主人公は、いよいよラスボス戦に突入。ところが、その戦闘中に雲行きが怪しくなり、あっと思った時には、ゲームの中のヒロインたちが現実世界に飛び出してきてしまった！　しかも、主人公はゲームの中の勇者の転生した存在であり、やはり現実世界にやってきた魔王を倒さなければならないというのだ。魔王を捜しながら、ハーレム生活に突入していく主人公の運命は!?

このゲームを一言で表現するなら「もったいない」が最適じゃないだろうか。ファンタジーRPGのヒロインたちが現実世界にやってきてしまうという設定はアリだろう。主人公が勇者の転生した存在であり、ヒロインたちは全員主人公にラブラブという設定も大いにアリだ。生真面目で恥ずかしがり屋な姫騎士、ツンデレでロリな魔女、天然で巨乳のエルフと、キャラもしっかり立っている。原画家のかんたか氏の描くヒロインたちも綺麗でカワイイ。ゲーム史上に残る名作とはいわないまでも、秀作レベルには十分なれる素材が揃っているといっていいと思う。だけど、せっかくの素材を生かし切れていないという印象なんだよね。

©Tactics

Tacticsの公式サイトを見ると、このゲームのジャンルは「僕の性剣握って学園コメディAVG」となっている。このキャッチコピーを見れば、多くの人は異世界からやって来たヒロインたちに囲まれたハーレム系コメディを想像するんじゃないだろうか？　実際にヒロインたちは全員主人公にラブラブなわけだし、主人公もエロゲーの主人公らしくスケベなので、ハーレム系というのは間違ってはいない。だけど、学園コメディの部分には問題アリ。このゲームのシナリオはかなりシリアスで、コメディといえる部分はほとんどナシ。ドタバタな学園モノを期待すると激しく想像を裏切られてしまうことになるだろう。そして、そのシリアスな部分もプレイヤーの想像を超えるような展開もなく、予定調和医の範囲内。メインヒロインをクリアすると、オマケシナリオがプレイできるようになるんだけど、このオマケシナリオはヒロインたちの主人公争奪戦という感じの内容で、全シナリオの中で1番楽しめた。オマケシナリオと同じノリで、異世界からやって来たヒロインという設定を活かしたドタバタなストーリーにすればかなり面白くなったと思うだけに、もったいないなぁと感じてしまったわけだ。いっそのこと、魔王もギャグキャラにしてしまえば良かったんじゃないだろうか。

では、このゲームはまったく見所のない作品なのかというと、そんなこともなかったりする。異世界からやって来たヒロインたちは、この世界の男から精を受けないと存在できないという設定があるので、ゲームスタート時点からＨは全開。ヒロインたちは精を受けるなら大好きな勇者様がいいということで、Ｈの相手はもちろん主人公。さらに1人のヒロインとＨをしていると、別のヒロインが焼き餅を焼いて乱入してくるので、Ｈシーンは3P、4Pが多め。多人数プレイが好きという人ならご飯3杯はいけるかと。個人的にはクレオの強がりながら甘えてくるというシチュエーションがかなりツボにハマったかな。なお、このゲームのメインヒロインはアニエス、クレオ、ソフィスティアの3人。Ｈシーンもこの3人がメインだ。それ以外のニア、ウル、杜氏和華、久保田杏はサブヒロインとなり、メインヒロインに比べるとイベント数が少なめになっている。

税込2940円という低価格ソフトではあるけど、2006年に発売されたフルプライスゲームのダウンロード販売なので、ゲーム全体のボリュームは十分すぎるほどある。システム面でもバックグラウンドの動作が不可という以外は特に不満もなく、快適にプレイすることが可能。コミカルなバカゲーや、感動的なストーリーを期待するとがっかりしてしまうかもしれないけど、Ｈシーンを目的にするなら裏切られることはないんじゃないかな。特に3P、4Pなどの複数プレイが好きな人にはオススメできる。

   使い方

攻略

シナリオ的にアニエスと和華、クレオと杏、ソフィスティアとニア＆ウルがセットになっているので、個別ルートに入ってからセーブをしておけば、エンディングを楽に回収することができる。アニエス、クレオ、ソフィスティアの3人をクリアすると、タイトル画面から「おまけ」を選択できるようになるので、これも必ず回収しておこう。

（by Suno）