巫女乙女洗脳調教

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汚れなき巫女の処女を奪え!!

©Mischievous

長い時を生き、様々な妖術を使える妖怪である主人公。昔は人の生命力を好き勝手にむさぼり食っていたが、何百年もしたら飽きたので人の姿に擬態して人間界にとけ込んで見ると、いつしか人間たちが好きになっていった。彼は今では周良（しゅうら）と名乗り、人間社会で正体がばれないように旅をしながら生活中。なのに、とある町に入ったらその存在を感知した魔払いの一族により町ごと結界を張られ、日に日に衰弱中!! このままでは死んでしまう……。

というわけで、ここ何十年は特に悪いことはしていない妖怪だけど、生き残るためには今すぐにでも結界を作っている巫女を汚さなければならないという本作。こういう設定で主人公側が本来争いを好まない性格ってのはちょっと珍しい。

ヒロインは気が強く用心深いクールな永華と、優しいけど男性恐怖症な美野里の2人。2人の性格付けは極端なほどにはっきりしていて、ゲーム冒頭のわずかな会話で理解できる。この辺はわかりやすく上手いテキストだ。周良の目的としては、結界を張っているこの2人の巫女を犯し神性を喪失させたい。でも無理矢理犯しても彼女たちの強い心は汚せない。彼女たちから求めるように仕向けなければ巫女の神性は汚せないのだ。

©Mischievous

すでに衰弱しまくり大技を使えない周良だが、細かい術を積み重ねて彼女たちの油断を誘い、心に催眠をかけてゆく。この細かい積み重ねが本作のエロの鍵で、潔癖性な巫女たちが自分の身体に起こる異変、なぜか沸き上がる性への衝動にとまどってゆく様子が描かれるぞ。ゲーム冒頭でヒロインたちの性格を極端に描いたのがここでも効いてくる。ゲーム全体の長さはそれほどではないのに、「あんな気の強い女の子が」「あの奥手で恥ずかしがり屋な女の子が」、振れ幅も大きく変化してゆくギャップがとてもソソるのだ。

上記の要素が効いているのでＨシーンはイイ感じ!!　シンプルに見える男女の絡みも、ヒロインたちの快楽に抗いたい、でも抗いきれない心理描写がきちんとしているので何倍にもエロくなる。さらに一部ではアニメも使用。身体の動き方やCGクオリティともにかなり高いレベル。綺麗でエロい。アニメ中にメッセージウインドウが消せない場面があるのと、CGの塗りが綺麗なところとそうでないところの落差が激しいのがちょっと気になったけどね。夕日を浴びているＨシーンは妙に綺麗なんだけどね。

また本作は立ち絵も含めてヒロインたちの表情のパターンが多めに用意されているのも大きなポイントで、怪しい主人公をいぶかしむ顔、身体の変化にとまどう顔、快感にとろける顔、など多彩な感情表現を見せてくれる。ヒロインたちの葛藤がキモであるこのゲームにおいてはかなり感情移入効果を高めてくれるぞ。

システムはシンプルだが大きな不満はない…が、メッセージウインドウが右クリックで消せないのは今の流行りなのか!?　ここ最近プレイしたゲームが全部そうなので不便さに慣れてしまったよ。クイックセーブ&ロードはないけど、必要と思えるゲームでもないので問題なし。ヒロインの音声が一部かなり小さいところがあったけどプレイに支障があるほどでもないし、これはたぶん演出なのだろう。

総論としては、なかなか良い。巫女陵辱モノのキモとも言える、ヒロインたちのＨを禁忌と思う潔癖な性格をきちんと抑えているので、巫女好きな人たちのニーズに応えてくれるだろう。ボリュームも、Ｈシーンの数や総プレイ時間で言えば少ないが、多くの表情差分やアニメも使われているので密度は高い。エンディングが少々あっさりしてるのが個人的に気になったが、税込2000円でこれなら文句なしでしょ。

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（by 葉柳）