片恋いの月
すたじお緑茶 | Windows98/Me/NT/2000/XP/Vista | 1024x600 |
8800円+税 | 1Play7時間 | 属性:学園モノ |
難易度:2 | 2007/5/25発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
時間の流れがおかしくなる学園ドタバタAVG
©すたじお緑茶
十六夜市は200年の歴史を持つ町。レトロな観光都市として脚光を浴びつつあるこの街で学生生活を送る主人公は、民俗風俗研究部の副部長。そんな主人公の周りで起こる不思議な出来事。過去の情景を見てしまう「過去見」、時間が止まってしまう「時惑い」……。時間の流れがおかしくなってしまった中で、学園祭の準備を進める主人公たちだったが!?
物語は学園祭までの時間をなんども繰り返すタイムループもの。メインヒロインとなるのは、主人公が憧れているクラスメイトの八島杏子と幼なじみの初瀬香津美の2人。それ以外のヒロインのルートは物語を補足するためのものという感じだね。ストーリーは共通パートとキャラ別パートに別れていて、共通パートはドタバタラブコメ、キャラ別パートはシリアスな感じのストーリー。共通パートはとにかくノリが良くて、楽しい雰囲気満点。ゲームスタート時点でフラグ立ちまくり、でも超鈍感な主人公というお約束をしっかりと押さえていて、ライトなラブコメが好きな人ならかなり楽しめそうだ。ヒロインも嫌みがなく、キャラがしっかり立っているので安心して楽しめる。
それに対してキャラ別パートは描き方があっさりしすぎていて、ストーリー展開が唐突な感じは否めない。ストーリーが破綻しているというわけではないし、ラストはきれいにまとまっているんだけど、なにかが足りないという印象。もっと物語の設定やヒロインの心情をしっかりと描いていたら名作になり得たと思うだけに、ちょっともったいなかった。それが無理なら共通パートのノリで最後まで押し切って、王道ストーリーの学園ラブコメにしたほうが良かったかもしれないね。
©すたじお緑茶
そして、このゲームの最大の魅力はシステム部分。1024×600という高解像度はもちろんだし、なんと言っても画面演出が秀逸。とにかく立ちキャラが激しく動きまくるのが素晴らしい。立ちキャラが拡大縮小されるのは当たり前、ピョンピョン跳ねたり回転したりと、とにかく賑やか。ゲーム前半の共通パートはイベントCGはあまりないんだけど、この演出のおかげで物足りなさはまったく感じなかった。画面効果にこだわったゲームというのは往々にしてメッセージスキップが遅かったり、CPU負荷が高かったりすることがあるけど、このゲームはそう言った点にも気が配られていて、プレイは快適そのもの。ごく一般的な2Dのゲームという制約の中でも、ここまで作り込むことができるという、1つの完成型を見せられた気分だ。ただ、メッセージウインドウまで動きまくるのは、好みが分かれるかも。メッセージウインドウが動くと視点も移動するので、テキストを読んでいて疲れてしまうからね。
ゲーム終盤の盛り上がりが今ひとつという点は残念だったけど、それ以外は非常に良くまとまっている良作。特にキャラゲーとして見ると、なかなかハイレベルな作品でしょう。学園ラブコメが好きならば是非プレイしてほしい作品。
攻略
香津美、月理、渚、杏奈の4人をクリアすると、タイトル画面に「2nd Story」という選択肢が出てくるので、これをプレイすれば、ストーリー的にはコンプリート。さらに「2nd Story」をクリアすると、タイトル画面左下に香津美がお茶を飲んでいるチップキャラが表示されるので、これをクリックするとオマケシナリオが3つプレイできるようになる。これをプレイすればCGモードもコンプリートだ。
9月6日 | 香津美 |
9月9日 | 香津美 |
9月11日 | 香津美 |
9月14日 | 香津美 |
9月19日 | 香津美 |
9月23日 | 香津美 |
9月24日 | 休憩 |
【香津美エンド】 |
9月6日 | 月理 |
9月9日 | 月理 |
9月11日 | 月理 |
9月14日 | 月理 |
9月19日 | 月理 |
9月23日 | 月理 |
9月24日 | 休憩 |
【月理エンド】 |
9月6日 | 渚 |
9月9日 | 渚 |
9月11日 | 渚 |
9月14日 | 渚 |
9月19日 | 渚 |
9月23日 | 渚 |
9月24日 | 遊ぶ |
【渚エンド】 |
9月6日 | 杏奈 |
9月9日 | 杏奈 |
9月11日 | 杏奈 |
9月14日 | 杏奈 |
9月19日 | 杏奈 |
9月23日 | 杏奈 |
9月24日 | 遊ぶ |
9月30日 | 杏奈が好き |
【杏奈エンド】 |
(by Suno)