やくchu!〜ただいま媚薬開発中〜

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潰れかけた病院を救うためＨな薬を開発

薬学の天才的な才能を持ちながら、教授に無断で惚れ薬の実験をしていたために研究室を追い出されてしまった主人公。そんな主人公に声をかけてきたのが、従姉妹の青葉菜々子だった。菜々子の実家は病院なのだが、院長であった父が死んで以来、病院の経営は破綻寸前。そこで主人公の作ったＨな薬を利用しようと考えたのだった。気が進まない主人公だったが、菜々子の色仕掛けに負けて協力することに……。

©SCORE

物語はＨな薬を開発して、ナースを相手に実験を繰り返していくという流れ。Ｈな薬、アイテムを作って実験をしていくというゲームは別に珍しいものじゃないけど、そういうゲームはたいてい鬼畜系だったする。それに対してこのゲームは、物騒なのはタイトルだけで内容はコメディというかエロコメ。薬を使ってSMなんていうイベントもあるけど、ヒロインのほうは完全にプレーとして楽しんでいて、終わったあとはホクホクの満足顔、主人公のほうはすっかりすっかり搾り取られてダウン寸前……なんていうものがほとんど。主人公も無駄にポジティブだったりするので悲壮感はゼロ。ストーリー的にはお気軽なノリのコメディだね。

このゲームで個別エンドのあるヒロインは青葉家次女の菜々子と末っ子の唯の2人だけ。それ以外にも青葉家長女の睦美や三女の美和、婦長の和田耀子、ナースの苗代あいり、入院患者の香川蒔も出てくるけど、扱いはサブキャラ。この点はちょっと物足りなかった。耀子、あいり、蒔の3人は仕方ないとしても、睦美と美和には個別エンドがほしかった。まあ、菜々子や唯のエンディングにしてもハーレム的なものだし、ストーリーや人間関係がハーレム前提になっているので、仕方がないといえば仕方がないのかもしれないけどね。菜々子と唯以外のキャラが気に入ったという人は気をつけたほうがいいかも。

©SCORE

Ｈシーンに関しては満足の内容。媚薬をはじめとした怪しげな薬を使ってＨをするというのが前提なので、イベントのバリエーションも豊富だし、3Pや4Pなども多め。ヒロインキャラは全員エロエロなお姉さんで、ゲームスタート直後からエロ全開という感じになっている。SCOREの前作『先生は魔女？』などと比べると、頭身が高めの絵柄になっているけど、クオリティ自体は文句なしの出来。個人的にはかなり好きな絵柄なので、☆1つプラス。残念だったのは1つのイベントにつきCG1枚という場合が多いこと。たとえば騎乗位→正常位と体位を変化させるイベントの場合、テキストでは正常位でＨをしているのに、CGでは騎乗位だったりするので違和感アリ。まあ、イベント数自体が多いので、1つのイベントにCGを複数枚用意すると、CG枚数が膨大になりすぎてしまうという事情があったのかもしれないけどね。ちなみにCG枚数は差分抜きで80枚、イベント数は60となっているので、CG枚数は価格相応、イベント数はかなり多めというところだ。

ゲーム性はやや難易度高め。基本的にはマップ移動型AVGなんだけど、どこに誰がいるかはセーブ＆ロードで確認するしかないし、薬の開発に関しても特殊な条件のあるものが結構あって、サクサクとクリアというわけにはいかない。もうちょっと難易度が低くても良かった気もするけど、クリア不可能なほど難しいわけでもないし、まあ許容範囲内かな。それよりも、ゲームを起動すると問答無用でCPUパワーを100％持っていってしまうことのほうが気になった。シングルコアCPUだとCPU負荷は常に100％になってしまうわけで、こういう他のタスクのことをまったく考えないシステムというのはいかがなものか？　仮にもWindowsはマルチタスクOSなわけだから、必要ないときはCPUを解放してほしかった。

トータルで見ると絵柄が好みだったということもあってオススメ度☆4つ。ハーレム的展開のお気楽ストーリーが好きな人ならオススメできるかな。

   使い方

攻略

エンディングは4種類。菜々子エンドは薬の実験を行い女医個室、屋上で奈々子に会うことが条件。薬の実験を行いつつ、菜々子エンドのフラグを回避すると姉妹エンド。薬の実験を行わず、唯に会い続ければ唯エンド。耀子、あいり、蒔のイベントをクリアするとハーレムエンドとなる。唯エンドではバッドエンドの回収も忘れずに。

（by Suno）