KAIHATSU(生)
H+ | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
2000円+税 | 1Play2時間 | 属性:ヌキゲー |
難易度:1 | 2006/12/22、29発売 | オススメ:☆☆ |
Hのテクニックで無理難題を解決
©H+
生まれついての間の悪さで仕事をクビになってしまった主人公。そんな主人公の再就職先は、日本でも有数の大企業。しかし、うまい話はないもので、上司は親の七光りの女課長、配属されたのは暗礁に乗り上げた案件を処理する部署。今日も今日とて上司に無理難題を押し付けられ……。
この作品は1本のゲームではなく、独立した4つのストーリーで構成されたシリーズモノ。それぞれのストーリーは完全に独立しているし、時系列も特に決まっていないようなので、どのストーリーからプレイしもOK。全てをプレイしなくても、気に入ったヒロインが登場するモノだけをプレイするというのもアリ。とにかく気軽にプレイできるのがこの作品のいいところだろうね。
物語は無能な上司から無理難題を押し付けられた主人公が、Hのテクニックでターゲットとなるヒロインを籠絡して、暗礁に乗り上げた案件を解決するというもので、これはどのストーリーでも共通。メインヒロインとなるのは『温泉おかみ開発』が経営難に陥った老舗旅館の女将、高宮佳子、『女市長開発』がマンション建設反対運動のリーダーで女流作家の長久保晴子、『女子ゴルファー開発』ではゴルフ場買収に反対するオーナーの一人娘でプロゴルファーの渡部萌、『女子アナ開発』は開発が頓挫したテーマパークの裏事情を探る女子アナ、相川芙美となっている。Hシーンに関しては『温泉おかみ開発』がラブラブ路線一色で、残りの3つは調教→主人公のエロテクにメロメロという流れ。ヒロインの平均年齢は高めで、初々しいというよりはエロエロという雰囲気だね。原画家が複数いるみたいだけど、CGの雰囲気は統一されているし、クオリティも比較的高いので、この点での満足度は高いかな。
CGの質に関しては特に不満はなかったけど、それ以外の点ではこれはちょっと……という部分が結構あった。まず第1に、ストーリーが分岐無しの1本道という点。プレイ中に選択肢は1回も出てこないし、当然、イベント分岐なども皆無。ストーリーが1本道であっても楽しめるだけの物語性があれば問題はないけど、全話、ラストで上司や会社への不満が爆発して会社を辞めてしまい、路頭に迷ったところを1度は別れを告げたはずのヒロインに拾われてハッピーエンドというオチで、意外性がない。第2にCG枚数が各話、差分抜きで18枚と言うのもいただけない。しかも、そのうちの1枚は全話で使い回し。いくら低価格ソフトとはいっても、もうちょっと頑張ってほしかったなぁ。
フルプライスのソフトではヒロインが複数いるのが普通。全てのヒロインを好きになれればいいけど、現実問題としてそれはなかなか難しい。CGモードを100%にするために、気に入らないヒロインのシナリオをプレイすることも少なくない。その点、この作品のようにオムニバス的な物語をヒロインごとにばら売りするというスタイルなら、気に入ったヒロインだけをプレイすればいいので、そうした問題は発生しない。こういう販売方法はダウンロード販売に適したやり方だと思うし、将来性もあると思う。それだけに、このボリュームの少なさは残念。せめて1話あたりCGが30枚あれば評価も変わってきたと思うんだけど……。とりあえず、低価格で気軽にプレイできるのは確かなので、気に入ったヒロインがいるのならどうぞという感じかな。
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(by Suno)