おキツネSummer〜夏合宿・女の子付き〜

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避暑地のペンションでキツネの恩返し

夏休みの間、親戚の経営するペンションでアルバイトをする事になった主人公。アルバイト自体は恒例行事とも言えるもので問題はなかったのだが、ちょっとしたことで従姉妹と喧嘩をして、近所の神社で夜を明かすことになってしまい、そこで主人公はある封印を解いてしまう。封印を解いたことで出てきたキツネは、主人公に恩返しをすると言い、憑りついてしまうのだった。

©しゅこあ！

このゲームをプレイするきっかけはCG。かなり好みのCG。そして、キツネの恩返しが斜め上に暴走して……というコミカルな展開が面白そうだったから。実際にプレイしてみて、CGに関してはほぼ満足の内容。CG枚数は差分抜きで100枚。CG枚数の多いゲームだと、納期の関係なのかデッサンの崩れているCGが混じっていることも珍しくないけど、このゲームはそんな事もナシ。キレイなCGを最初から最後まで楽しむことができるね。Ｈイベントはトータルで18。メインキャラは4〜3、サブキャラの加代が1という内訳だ。これ以外に、キツネの起こすＨなハプニングがいくつかと言うところ。まあ、質量共に充分に満足のいく内容でしょう。

次にコミカルな展開という点に関しては、かなり不満。キツネの恩返しが失敗してというのもあるにはあるんだけど、絶対量が不足している。プレイ時間が結構長めということもあって、プレイを終わってみれば「ああ、そんなものあったっけ」という感じで、印象に残りにくい。プレイ時間のほとんどは主人公たちの日常生活の描写に費やされることになるんだけど、これがハッキリ言って面白くない。制作者側からすれば、含蓄のあるセリフのつもりなのかもしれないけど、ただ単に知っている限りの難しい言葉を並べたようにしか見えない。延々とテキストを読んだあげくに出てくる感想が「で、何が言いたいの？」というものだったりするんだよね。正直に言えば、プレイするのがかなり苦痛だった。登場キャラは好きになれないキャラというのもいなかったし、出来は結構良かったと思うんだけど、シナリオがキャラの魅力をスポイルしているように感じられた。

システム面でも問題あり。ゲームシステムは一般的なコマンド選択型AVGで、これは問題ないし、バックログやセーブ機能など最低限必要なものは装備している。クイックセーブはないけど、いつでもセーブ可能な仕様なので致命的な問題ではないでしょう。問題はCPU負荷が高いこと。それも3Dゲームなどのように純粋にCPUパワーを必要とするのではなく、ゲーム起動中は問答無用でCPUを独占する仕様になっているらしい。WindowsはマルチタスクOSなわけで、他のタスクのことを考慮しない仕様というのはどうなの？　操作時以外はCPUを解放するなんて言うのはプログラム的に難しいことではないんだから、こういう仕様は手抜き以外の何者でもないと思うんだけどなぁ……。

オススメ度はCGが☆4つ、シナリオが☆1つ、システムが☆2つというところ。足して3で割って四捨五入して総合で☆2つ。CGが目的なら文句なしにオススメできるけど、シナリオ目当てなら、よく考えた方がいいかも……というところかな。キツネのイタズラで起こるＨなハプニングを中心にしたコメディになっていたらもっと楽しめたと思うだけに、かなりもったいないゲームという印象だね。

   使い方

攻略

素直に目的のキャラに関係する選択肢を選んでいけば、エンディングを見ることができる。どのキャラのフラグも立たなかった場合はバッドエンドになるけど、バッドエンドにもCGがあるので、これも必ず見ておくこと。

（by Suno）