み・こ・こ・ん（巫女婚）

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巫女神を救うために女のコとＨの儀式

ちょっと変わった部活「巫女部」に所属する主人公は、ある日道ばたでお稲荷さんの石像を拾った。単なる落とし物と思っていたそのお稲荷さんが、狐耳と尻尾の生えた女のコに変身！　しかも、その女のコはミサキという名前以外は全ての記憶を失っていた。その上、ミサキは力を失い、このままでは消滅してしまうという。それを防ぐために、主人公たちはある儀式をすることに…。

物語はミサキを救うための儀式で、主人公が巫女部の女のコたちとＨをすることになる…という展開。もちろん、物語の終盤では事件が起こり、主人公たち巫女部のメンバーがそれに立ち向かうことになる。といっても、いきなり超能力に目覚めて強大な敵とバトルなんて言うことはなくて、あくまで主人公たちは普通の人間として描かれる。この点は盛り上がりに欠けると感じるか、リアルで等身大の登場人物と感じるかで好みは分かれてしまいそうだけど、個人的には好印象。それからルートによって差はあるけど、ヒロインが単なる「いい子」になっていないのも良くできているなぁという印象。ヒロインにはそれぞれ主人公に対して隠していることや汚い面があって、ラストでは自分には汚い面があるということを認めた上で、それを乗り越えていこうとする。主人公もヒロインの汚い部分も含めて受け入れる。こういう点もエンディングに説得力を持たせているね。特に五十鈴シナリオは好み。

©Studio e・go!

このゲームのヒロインは幼なじみの巫女神のミサキ、幼なじみの春日朱美、同級生の高千穂五十鈴、後輩の出海藍の4人。それぞれにルートが用意されているわけだけど、1つのルートをクリアしただけでは解けない謎があったり、伏線が張りっぱなしで回収されていないということが結構頻繁にある。ところが、別のルートをプレイすると残されていた謎が解けたり、未回収だった伏線が活かされていたりと、物語の構成もしっかり考えられているという感じだ。手抜きをせずにしっかりと作られたシナリオだという感じかな。

ただ、気になる点もいくつかあった。まず、ＨシーンとＨシーンの間隔が開きすぎ。たいしたイベントの無い日も1日として描かれているため、物語のテンポが間延びしてしまっている。このゲームでは日付の概念はたいした意味がないのだから、大きなイベントの無い日は省略してしまった方が良かったのでは？　それからＨシーンに関していえば、主人公が早漏すぎ。おかげでＨシーンの尺がかなり短くなってしまっている。まあ、エロメインのヌキゲーではないのだから、Ｈシーンにボリュームを持たせるにも限界があるのは分かるけど、もうちょっとイベントにボリュームを持たせて欲しかったなぁ。CGはデッサンが狂っているものもないし、クオリティは高いので、かなりもったいなかったね。

全体としては傑作ではないけど丁寧に作られた良作という感じ。日本神話に興味ある人なら結構楽しめるんじゃないかな。単純なご都合主義的展開は嫌い、純愛モノが好きという人は是非。

   使い方

攻略

初回プレイで攻略可能なのは、ミサキ、五十鈴、藍の3人。この3人をクリアすると朱美がクリア可能になる。ルートは最初のヒロイン選択で決定され、2回目のヒロイン選択で1回目と違うキャラを選ぶとまどかエンド。ただし、まどかエンドは内容的にはノーマルエンドと言っていい内容。エンディングにはバッドエンドにもCGがあるので、全てのエンディングを見ておくこと。

（by Suno）