CooL!!〜強娘純恋歌〜
micro | Windows98SE/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:3400円(税込) | 1Play6時間 | 属性:ツンデレ |
難易度:3 | 2006/9/29発売 | オススメ:☆☆☆ |
強気なヒロインとの恋愛劇
主人公の通う聖シウス女学院はミッション系の元女子校。現在は共学となっているが、元女子校ということもあって、女子上位の校風。特に生徒会は学院側に対しても大きな影響力を持ち、生徒会長は白バラの二つ名を与えられ、全校学生の憧れの的だった。そんな生徒会から呼び出しを受けた主人公は、生徒会長代理「白バラの騎士」候補に選ばれてしまう。主人公は慣れない生徒会の仕事に奮闘することになるが…。
普通、ツンデレヒロインのシナリオというと、ヒロインとの出会い→事件発生→事件を解決してデレ状態に→さらに事件発生→事件を乗り越えハッピーエンドという流れが一般的だと思う。ところが、このゲームではヒロインとの出会い→デレ状態になりハッピーエンドという流れ。ハッキリ言ってしまえばヤマもなければオチもナシ。かろうじて優奈ルートで物語後半にシリアス展開があるというくらい。それもあっけなく解決してしまうので、物語の盛り上がりという点はイマイチ。ただ、それでゲームを楽しめないのかというと、意外と楽しむことができたというのが本音だったりする。というのも、余計な事件などが起こらないので、シナリオはひたすらヒロインを描くことになる。その結果、ヒロインのキャラクターが引き立つということになったからだろうね。特に氷澄の焼き餅や、純のツンデレっぷりはツボにはまった。物語性を重視する人には物足りないかもしれないけど、ヒロインのキャラクター重視、特にツンデレヒロインが好きという人なら楽しめるんじゃないかな。無理に物語を盛り上げようとしてプレイヤー唖然の超展開になってしまっているゲームも少なくないわけで、こんな風にキャラの魅力で押し切るというゲームもアリかなぁと。
©micro
ただ気になるのは、キャラによってシナリオの充実度にかなり差があること。氷澄のシナリオなどはそれなりに氷澄が主人公を好きになっていく過程が描かれていてプレイしていても納得できるものだし、小夜子は幼なじみで以前から主人公が好きだったという設定なんだろうからまあ良し。だけど、それ以外のキャラはなぜ主人公を好きになったのかが描かれていないのが痛い。強気なヒロインの魅力って、最初は主人公など歯牙にもかけていなかったヒロインがしだいに主人公を好きになり、最後はデレデレになるという過程にあるんじゃないのかな? この過程が描かれていないので、せっかくのヒロインの魅力が半減してしまっている気がする。ムリヤリ大事件を起こす必要はないけれど、こういう過程というのは大切にして欲しかったね。
ゲームはごく一般的なコマンド選択型AVGで、イベントCGは差分抜きで約90枚。Hイベントは基本的に各キャラ2回。氷澄と華音のみ3回あるけど、華音の2回目のイベントは華音の妄想なので実質2回と考えていいだろう。CG枚数やイベント回数は標準的なところなんだけど、プレイしていていて今一つ物足りなく感じてしまった。というのも、ここでイベントCGが欲しいと思うところでCGが無いことが多いから。たとえば純が始めてフェラをするシーンはテキストのみでスルー。きっと凄く恥ずかしがりながら一生懸命フェラをしたんだろうなぁ…などと妄想はふくらむものの、肝心のCGが無いので不完全燃焼。質、量共に十分ではあるんだけど、痒いところに手が届かないという感じなんだよねぇ…。システム面でもメッセージスキップが遅いとか、エンディングのスタッフロールがスキップできないとか致命的ではないんだけど、使いやすさは今一つ。次回作ではこのあたりを改善して欲しいところだ。
物足りない部分もあったし、完全無欠な作品とは言えないけどツンデレヒロインのツンとデレのギャップを楽しむという点では十分楽しめたし、キャラクター作りという面では合格点ではないかと。ブランドのデビュー作ということで、次回作への期待も込めてオススメ度は☆3つ。勝ち気なヒロインとデレデレしたいという人はプレイしても損はないでしょう。
攻略
素直に攻略したいヒロインに関係する選択肢を選んでいけば、問題なくエンディングを見ることができる。CGやイベントの取りこぼしも発生しないはずだ。
11月5日 | 凛々しい嘉手納お嬢様 |
11月10日 | 氷澄 |
11月11日 | 嘉手納と予算会議へ |
11月12日 | 小夜子が来るまで雑談 |
11月13日 | 嘉手納からの呼び出し |
11月14日 | 買い物帰りに散歩 |
11月15日 | 驚いて声がでない |
11月19日 | 会話の意味を考えてみる |
11月23日 | 即答で応じる |
【氷澄エンド】 |
11月5日 | 生意気そうだけど活発そうな御堂橋 |
11月10日 | 純 |
11月11日 | 御堂橋に案内してもらう |
11月12日 | 鉄拳風紀委員の噂 |
11月13日 | 御堂橋からの呼び出し |
11月14日 | とりあえず買い物に行く |
11月15日 | すぐに助けに行く |
11月17日 | 何も言わずに手伝う |
11月23日 | さらに話し込む |
【純エンド】 |
11月5日 | 理知的なその本性が気になる天野瀬 |
11月10日 | 華音 |
11月11日 | 華音と一緒に会議室へ |
11月12日 | ちょっとトイレに |
11月13日 | 天野瀬からの呼び出し |
11月14日 | たまには勉強でもする |
11月15日 | 静かに近づいてみる |
11月18日 | 観念する |
11月22日 | 慌てて弁解 |
【華音エンド】 |
11月5日 | いつも側にいる小夜子 |
11月10日 | 小夜子 |
11月11日 | 嘉手納と予算会議へ |
11月12日 | 小夜子を待つ |
11月13日 | 小夜子からの呼び出し |
11月14日 | とりあえず二度寝する |
【小夜子エンド】 |
11月5日 | 小悪魔(?)優奈 |
11月10日 | 優奈 |
11月11日 | 嘉手納と予算会議へ |
11月12日 | 優奈の卒業について |
11月13日 | 先輩がからかっている |
11月14日 | せっかくなので、近所を散歩する |
11月15日 | 我慢できない |
11月19日 | もっと踏みこんでみる |
11月23日 | 酒があることにツッコミを入れる |
【優奈エンド】 |
(by Suno)