初恋撫子(こいおとめ)
キャリエール | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:3150円(税込) | 1Play9時間 | 属性:コメディ |
難易度:2 | パッケージ版:2006/8/25発売 ダウンロード版:2008/7/4発売 | オススメ:☆☆☆ |
主人公の恋人の座をかけてミスコンテスト
卓越した霊能力で裏から日本を支えてきた倭一族。そんな倭一族の現党首は新しい時代の女性の生き方として、「乙女撫子」を提唱。その実現のために、天凛学園を設立した。そして、次代の党首を選ぶためのコンテストが天凛学園で開催されることに。コンテスト勝利の条件は、主人公の心を射止めること。4人のプリンセスたちが初恋と党首の座をかけてバトルを繰り広げる!
物語はヒロイン同士がバトルを繰り広げ、主人公にアタックしていくという展開。能動的に行動するのはヒロインたちで、主人公は状況に流されるということが多い。こういう主人公は好みは別れそうだけど、ヒロインの魅力を押し出すにはいい設定だろう。最後には主人公がしっかりと物語をまとめてくれるしね。ただ、物語の盛り上がりという点では今一つ。物語が破綻しているわけではないし、起承転結もしっかりしている。ではなぜ物語が盛り上がらないかというと、主人公とヒロインの関係がゲーム序盤で語られていないからではないだろうか? このゲームのヒロインと主人公は全員幼なじみで、それぞれに絆を持っている。ところが、その絆がどんなものなのかがゲーム序盤ではまったく語られていない。もちろんこの絆は物語の結末に関わるものだから、ゲーム序盤で全てを明らかにすることは出来ないというは理解できる。だけど、プレイヤーがまったく何もわからない状態で、絆があると言われても感情移入は出来ないですよ。結局、プレイヤーは置き去りで物語だけが進んでいってしまうことになってしまう。それから、物語の大枠としてコンテストがあるわけだけど、このコンテストにはルールがあって、最終日まで主人公が勝手にヒロインに近づいたらダメとか告白したらダメということが決められている。ところが、主人公はそんな事はお構いなしに告白はするはHはするは…。これではコンテストそのものが無意味になってしまうわけで、これも物語が盛り上がらない原因の1つになっているような気がする。
©キャリエール
ストーリー的には盛り上がりに欠ける本作だけど、キャラクターの魅力という点では上々の出来。メーカーHPの物語の紹介では「超個性的なお嬢様達」と書かれているけど、この言葉に偽りなし。猪突猛進型の真空、プライドが高く極度の恥ずかしがり屋の桔梗、おっとり天然な瑠璃、気弱で甘えん坊な萌黄とキャラもしっかり立っているし、蘇芳などのサブキャラもいい味を出している。物語は前半がコメディで、後半は主人公とヒロインの絆をバックボーンとしたシリアスなもの。コメディと言っても爆笑というものではなく、思わずクスっとしてしまうような小ネタという感じ。他の作品のパロディなどは少なめなので、誰でも抵抗感なく楽しめそう。そして、物語が後半の個別ルートに入ってからも、全キャラがしっかりと物語に絡んでくるのは好印象。さらに特定キャラのルートをクリアするとオマケシナリオをプレイ可能になるんだけど、これもオマケとは言えないくらいのボリュームと内容を持ったものになっている。具体的にはオマケシナリオではクーと千歳がヒロインとなるんだけど、クーや千歳のファンも納得できる内容だろう。個人的には千歳がお気に入りキャラだっただけに、この点は嬉しかったね。
ゲームのシステムはコマンド選択型AVGで、選択肢は少ないので難易度も低め。メッセージスキップなども使いやすく、快適にプレイできるシステムだ。イベントCGは差分抜きで81枚、Hイベント数はメインヒロインの4人は3、クーと千歳のサブヒロインは1となっている。CG枚数やHイベントの数は標準的なだけど、Hイベントの尺は短め。ちょっと実用性には乏しいかな。内容的にはごくオーソドックスなもので、純愛系のシナリオということを考えれば、ゲームの雰囲気には合っているだろう。全体的にキャラの魅力やゲームシステムなどは十分以上の出来で、シナリオにもう一捻りあればかなり面白いゲームになったと思うだけに、ちょっともったいないゲームという印象。キャリエールの前作『桜華』の出来が良かったから期待しすぎたという面もあったのかもしれないけどね。とはいえ、総合的に標準以上の出来ではあるので、気に入ったキャラがいるならプレイしてもいいのでは。
攻略
シナリオは最初の選択肢で大きく2つに分岐し、次の選択肢で攻略キャラが決定されるというシステム。Hシーン中の選択肢はシナリオには影響しないが、CGは変化するので両方を選んでおくこと。メインヒロイン4人のシナリオをクリアするとオマケシナリオがプレイ可能になるので、タイトル画面から「クー編」、「千歳編」を選択。オマケシナリオは選択肢はないので、この2つのシナリオをプレイすればゲームコンプリートだ。
携帯が鳴った |
☆セーブ1 |
真空がカッコ良かった |
中出し/外出し |
【真空エンド】 |
☆セーブ1から |
桔梗が凄かった |
中出し/外出し |
口の中に/顔射 |
【桔梗エンド】 |
声が聞こえた |
☆セーブ2 |
瑠璃に告白してしまう |
外出し/中出し |
【瑠璃エンド】 |
☆セーブ2から |
萌黄の言葉の真偽を問い質す |
中出し/外出し |
中出し/外出し |
【萌黄エンド】 |
(by Suno)