まじかるサマー壊決天使エグゼキュート

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世界と銭湯の運命を守るため4人の女のコと同居生活

発展と変化を司り、人類を滅ぼすためにやってくるコンストラクター。コンストラクターの脅威から人類を救い、秩序と安定を守るガーディアン。悠久の時の中で対決を繰り返してきた両者は、再び相見えようとしていた…。そんな時、地球に住む主人公は唯一の肉親である祖母を亡くし、途方に暮れていた。主人公に残されたのは銭湯、鶴の湯だけ。そんな主人公のところにやってきたのがガーディアンのリルカだった。ところが、リルカの出現ポイントの選択ミスにより、鶴の湯は半壊状態に…。果たして人類と鶴の湯の運命は!?

ゲームは章仕立てになっていて、章ごとに一緒に行動したいキャラを選ぶだけの簡単システム。行動は地球防衛プランと商売繁盛プランの2種類があり、どちらを選ぶかによってイベントの内容が変化。イベント、CGを上手く回収していくのがゲーム性のポイント。とはいえ、基本的に難易度はあまり高くないね。攻略可能なキャラクターはリルカ、あかね、ひなこ、理緒、香織、レイティアの6人。メインヒロインはリルカ、あかね、ひなこ、理緒の4人で、香織、レイティアの2人はサブヒロインといった扱いだ。

©あんく

ゲーム内容は人類の運命をかけた戦いを描くことになるわけだけど、ハッキリ言って燃え要素はあまりない。というのも、ヒロインたちがそろいも揃って頭のネジが2、3本抜けているようなお馬鹿なキャラばかりなので、熱血モノであれば盛り上がるべきシーンでボケをかましてしまうから。ボケまくるヒロインたちに主人公がツッコミを入れまくるという展開になってしまっている。それでは天然ボケなヒロインたちに萌えるのかというと、これも厳しい。このゲームのヒロインたちは黒いというか、ブラックなボケをかますことが多い。たとえば、主人公がお金がないと言うと、家を飛び出していってしまう。帰ってきたときには札束や宝石の詰まったズタ袋を持っていて、にっこりと笑いながらそれを差し出してくるんだけど、そのズタ袋は血まみれ…という具合。いったい何をやらかしてきたんだ!?　というわけで、こんなヒロインに萌えることが出来るだろうか？　少なくとも自分には無理。キャラ萌えっていうのはあまり感じられなかった。まあ、ハーレム状態の主人公を巡って、ヒロインたちが焼き餅を焼くのは萌えると言えば萌える展開だけどね。

それではこのゲームはつまらないのかというとそう言うわけでもない。ナンセンスなノリのコメディとしては想像以上の出来。メインヒロインのリルカは魔法が使えるという設定なんだけど、この魔法が町の人たちにばれたときのセリフが「2、3人殺して脅しとく？　それとも皆殺し？」というものだったりする。かなりブラックなセリフなんだけど、リルカがあまりにものほほ〜んとしているので、殺伐とした感じはゼロ。脳天気でいつもニコニコしているひなこが妙に腹黒だったり、クールなツンデレキャラのはずの理緒がヤオイ好きだったりと、コメディとしては十分に楽しめる内容。完全なバカゲーなので、好みは分かれてしまうそうだけどね。バカゲー好きならプレイして損なしだろうけど、そうでない人は体験版をプレイしてみるのがよろしいかと。テキストのノリが合えば最後まで楽しめるだろう。ただ、残念なのはＨシーンのボリュームが少ないこと。Ｈシーンは全キャラゲーム終盤に1回のみ。登場ヒロインは全員主人公が好きという設定なのだから、ゲーム中盤でＨシーンがあっても不自然ではなかったはず。もっとＨシーンがふんだんにあれば、オススメ度☆4つつけても良かったんだけどなぁ…。

   使い方

攻略

初回プレイで攻略可能なのはリルカ、あかね、ひなこ、理緒の4人。香織、レイティアの2人は2回目以降のプレイでなければ攻略できない。とりあえず、メインの4人を攻略してから残りの2人を攻略すれば確実だろう。香織は好感度がシビアなようなので、選択ミスには要注意。

（by Suno）