巫女さんファイター涼子ちゃん-巫女さん細腕繁盛記外伝-
すたじお緑茶 | Windows98/Me/2000/XP | 640x480 |
4800円+税 | 1Play10時間 | 属性:巫女 |
難易度:8 | 2006/7/28発売 | オススメ:☆☆☆ |
きっちりお祓いしちゃいます!
恵勢神宮の内宮でも屈指の名家の出である緋之本涼子は、日本に跋扈する魑魅魍魎をお祓いしている無敵の巫女さん。特注の巫女装束を身にまとい、式神のポン太やお札を武器に魔物退治。そんな彼女の許嫁・信恒が修行期間を過ぎても戻ってこないのに慌てて、修業先の神社へ向かったところ、信恒に魔物が取り憑いていた。涼子は逃げようとする魔物を追いかけて許嫁を助け出すことはできるのか?
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式神のポン太がレッサーパンダのぬいぐるみというのがコミカルでいい設定といえます。涼子には妄想癖があるし、ポン太は江戸時代に巷を騒がせた化け狸というだけあって、涼子を相手に漫才をみせてくれるんですね。そんなわけでストーリーのほうはコメディ路線といえます。『巫女さん細腕繁盛記』の外伝という性格上、本編のほうをプレイしていたほうがより楽しめるのではないでしょうか?
ゲームのほうはスクロールアクションですので、ちょっとキーボードでプレイするのはキツいんじゃないかな。ポン太を踏み台にする二段ジャンプなんかは特に大変です。よってプレイする際にはゲームパッドなどがあったほうがよいでしょう。アクションの難易度も高いほうだと思います。「アクションはちょっと苦手なんだよなぁー」という人は避けたほうが無難かもしれません。結構意地悪なマップになっていたり、やや面倒な仕掛けがあったりして、マップをクリアしていく楽しみというのがありますが、あくまでもそれはクリアできればのことであり、アクションが苦手な人だと苦痛に感じるかと。ポン太に話しかけるとヒントがもらえるので、それを頼りにプレイしていくとよいでしょう。ボス戦のときにもヒントを聞くことが可能です。
基本的にポン太で戦い、一部を除いて護符はマップ上の仕掛け対策という感じですね。ボスはなかなか手強く、アクション好きな人には魅力となるんじゃないかなぁ〜。最初のボスは護符を使わないとダメージを与えられないし、2番目のボスはザコも一緒に相手取ってマップ上の踏み台を利用しての空中戦となるのでプレイヤーの腕の見せ所となるはず。そんな感じでアクション好きならば試してみるのもよいかと思います。購入前に体験版でどんなものかお試しプレイをすることをお薦めしたいですね。ただ、ボス戦で気になったのはボスを攻撃した直後にしかボスの体力ゲージが表示されないこと。これは常時表示させておいたほうがユーザーフレンドリーでよかったんじゃないのかな?
エンディングにたどり着くまではおまけモードがメニューに表示されないため、途中でプレイを挫折してしまうとシーンを見ることができません。プレイ中にセーブしてデータを残しておくのが吉でしょうか。なお、アクションパートでは好きなタイミングでセーブすることができません。マップにセーブポイントがあった場合のみセーブ可能ですが、涼子ちゃんが倒されてしまっても自動的にコンティニューとなるのでさほど問題はないでしょう。
本作で気になるのは説明書の作り。画面構成の説明をしているのですが、説明画面の写真画像が27.5mm×20.5mmと小さく、その中に1mmほどの文字で「(2)涼子ちゃん残り体力」とか説明が……。この大きさではちょっと厳しいと思います。きっちりと同じ大きさでレイアウトするというデザイン上の問題かもしれませんが、説明書が説明よりもデザインを優先しては本末転倒なのではないかと。
巫女さん好きな人にというより、どちらかというとアクションとコメディが好きな人にお薦めのゲームといえます。アクション部分が気に入るかどうか。そしてクリアしていくことが可能かがすべてという感じかな。マップクリアごとにご褒美シーンとなるんで、最初の2ステージをクリアしただけでは手コキとフェラしか見られませんから。購入の判断はそのあたりも留意してほしいですね。それにしてもこのタイトル、ファイターなんて英語を使っていて雰囲気が乱れているような……。和風でまとめられなかったんでしょうかねぇ。
(by 天城螢)