妻みっくす
Selen | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play1時間 | 属性:妻、純愛 |
難易度:1 | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆☆ |
ハッピーエンドのその後を描くアフターストーリー
Selenの作品に登場したヒロインたちとのハッピーエンドのその後を描いたオムニバスAVGですね。登場するキャラクターは『燐月』から緋月詩乃、『ふたりの兄嫁』から富士見紗由美と美原あかね、『犠母姉妹』から明石奈津子と明石由梨、『兄嫁』から神楽美和と常盤美沙の7人。ゲーム本編のハッピーエンドのその後ということで、全員が主人公と結婚して、ラブラブな新婚生活を送っているという設定。最初に言っておくと、この作品はゲームではない。ジャンル分けすればアドベンチャーゲームということになるんだろうけど、タイトル画面でシナリオを見たいキャラを選んだら、あとは1本道。一応、選択肢は出てくるけど、どの選択肢を選んでもストーリーに変化はなし。というわけで、ゲームというより、電脳紙芝居と言った方が正確だろうね。Selenというと、マトリックスを使ったシビアなSLGというイメージを持っている人も多いだろうけど、この作品はゲーム性は全くないので、気をつけた方がいい。Selen作品のファンのためのファンディスクという位置づけだ。
©Selen
シナリオの内容は、ラブラブな新婚生活を送っているヒロインと主人公にちょっとした事件が起こり、2人でそれを乗り越えて幸せに…という流れ。これは全てのシナリオで共通。緊縛やアナルといったアブノーマルなプレイもあるけど、あくまで愛あるSMという雰囲気。ゲーム本編で様々な障害を乗り越えて結ばれた2人なのだから、その絆は確かなものということなんでしょう。問題はゲーム本編を知らないプレイヤーは完全に置き去り、ということ。キャラクターや、キャラクター同士の関係の説明などは一切なしでストーリーが始まるので、ゲーム本編をプレイしていないと、物語が全く理解できないはず。過去にどれだけSelenのゲームをプレイしてきたか、お気に入りのキャラが登場しているかで評価は全く変わってしまいそうだ。自分的にはお気に入りのキャラが複数入っていたので、満足度は高かったけどね。
システムに関しては、マトリックスがないという以外はいつものSelen。メッセージスキップは使いやすいし、セーブは無制限に可能。最もシナリオ分岐がないのだから、セーブは必要ないとも言えるけど。システムの不満点に関してもいつものSelen。ウインドウモードとフルスクリーンモードを切り変えるためにゲームを再起動しなければならないとか、CGモードがないとかの欠点はそのまま残されている。以前に『ふたりの兄嫁』のレビューでも書いたことだけど、このあたりは改善してほしいところなんだけどなぁ…。あと、価格も少々気になるところ。ゲーム性がなく、短時間で終了してしまう作品でこの価格設定はちょっと厳しい。自分のようにお気に入りキャラが複数含まれていればともかく、そうでない人にとってはコストパフォーマンスがいいとは言えなくなってしまっている。せめてミドルプライスであれば、印象も変わってくるんだろうけど…。価格を維持するのであれば、繰り返し遊べるミニゲームや壁紙などのコンテンツを追加するとかしてほしかった。とりあえず、自分はお気に入りキャラのラブラブなイベントを見ることができたのでオススメ度は☆4つとしたけど、ゲーム本編をプレイしたことがない、もしくはお気に入りのキャラが入っていないという人にとっては☆2つというところかな。
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(by Suno)