がくと!
銀時計 | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:2940円(税込) | 1Play6時間 | 属性:戦うヒロイン |
難易度:3 | 2006/3/17発売 | オススメ:☆☆☆ |
生徒会長の座をかけてバトルスタート!
生徒数10万人を超える巨大学園、御朱雀学園。御朱雀学園では横暴な風紀委員の職権乱用によって、学園内の風紀は乱れていた。この治安悪化の責任を取り生徒会長は辞職。これを受けて新生徒会長を決めるために「学斗」の開催が決定された。「学斗」とはルール無用のバトルによって生徒会長を選ぶシステム。いつの間にか「学斗」に巻き込まれた主人公の運命は!?
ゲームを起動してまず目につくのが、オープニングムービー。これが凄くテンポが良くてカッコイイ。他のゲームではイベントCGをパラパラと表示するだけのムービーになっているものも少なくないけど、このゲームのオープニングムービーはセンスの良さを感じる。ゲームの展開は主人公が仲良くなったキャラを助けながら、生徒会長の座をめざすというもの。一番最初の選択肢でストーリーが完全に分岐してしまうので、ここでセーブをしておくと効率よくプレイが可能。このセーブデータを使ってプレイすると、共通ルートがほとんどゼロということになる。共通ルートが長いと作業感が強くなってしまうので、これはちょっと嬉しいシステム。そのほかのシステム面に関しては、スクリプトの文字らしきものがが表示されるところがあったり、画面エフェクトのカットができないなどの欠点はあるけど、おおむね問題なし。気になるようなバグもなくて、まずまず快適にプレイできるシステムだ。
©銀時計
ストーリー的な面で気になったのが、ヒロインの扱い。この『がくと!』では10人の女性キャラが登場するわけだけど、キャラによって扱いの差が大きい。まず西田メアリは事件のカギを握る特殊な位置づけのキャラ。星野真珠、近衛麗華、諏訪あゆ美はメインヒロイン格。胡桃沢つくし、進藤ちせのチビッ子コンビはエンディングはあるがサブキャラに近い扱い。京極薫子、山賀鏡子、伊則千早、岬静流の4人に至っては個別エンドはナシという具合。自分は静流目当てでゲームを始めたので、結構ショック。まあ一応、全キャラにHシーンがあるし、サブキャラにも見せ場が用意されているのが救いではあるんだけどねぇ…。
そして、キャラ別エンドは「へっ? なにこれ?」という感じのもの。というのも、このゲームはキャラ別エンドを全て見ると、トゥルーエンドルートがプレイ可能になるというシステムで、キャラ別エンドはトゥルーエンドの伏線という構造になっているから。さらにトゥルーエンドルートはかなりの超展開。キャラ別ルートは中盤まではコミカルな雰囲気、終盤は熱いバトルという感じになっているだけに、トゥルーエンドルートの異質さが目についてしまう。トゥルーエンドルートではメアリが活躍するので、メアリファンは楽しめると思うけど、それ以外のキャラのファンは消化不良気味になってしまうそうだ。せっかくキャラ別ルートは萌えあり、バトルありでいい感じになっているだけに、トゥルーエンドルートは蛇足に感じてしまったね。
個人的には麗華のバカップルぶりや、あゆ美のツンデレぶりが楽しめたので、オススメ度は☆3つ。Hシーンも純愛ゲームとしては標準的な感じだしね。メアリファンなら☆1つ追加してもいいかも。全キャラにエンディングがあって、中盤までのバカゲーノリで最後までやってくれたら、さらに☆1つプラスできたと思うので、少々もったいない作品という感じかな。
(by Suno)