ゆ・め・く・み!〜訳あり物件、妖精つき〜
Meteor | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play6時間 | 属性:妖精、ハーレム |
難易度:3 | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆☆ |
妖精の家でハーレム生活
両親の仕事の都合で超ド田舎で一人暮らしをすることになった主人公。ところが、住む予定だったマンションに行ってみると、不動産屋の手違いで二重契約されてたことが発覚。住む家を無くして途方に暮れて対主人公に声を掛けてきた幻想的な少女。少女の正体は森に住む妖精で、主人公から精気ををもらう代りに住む家を提供するとのこと。学園では3人の女のコに囲まれ、家では3人の妖精に囲まれるハーレム生活が始まった!?
ゲームはオーソドックスなコマンド選択型AVG。選択肢の数はそこそこ多いけど、そのほとんどはシナリオやエンディングに関係しないものなので、ゲームとしての難易度は低い。そういった選択肢はHシーンの中での中出し外出しといったもので、CG差分が変化するものなんだけど、どれか1つを選択すればCGモードには全ての差分が登録されるので、差分を回収するためだけになんどもプレイし直すという手間はない。システム面で変わった点と言えば、ヘアのオンオフや、イベントCGのズーム機能がある。ヘアのオンオフは設定によって立ちキャラを含めてヘアの有無を変更できるというもの。イベントの内容が変わるわけではないけど、キャラによってヘアの生え方に変化があったりと、なかなかに芸が細かい。ズーム機能はイベントCGをアップで見ることができるというもので、CGのスクロールが可能なので、好きな部分をアップで見ることができる。どちらの機能も必須というわけではないけれど、ちょっと楽しめる機能だね。ただ、これらの機能のせいなのかは分からないけれど、インストール容量が4.5GB推奨というのはちょっといただけない。まあ、昨今のHDの大容量化を考えればこれくらいはたいしたことは無いとも言えるけど、もうちょっとなんとかしてほしかったなぁ、と言うのが本音だ。
©Meteor
ストーリー面では、プレイ前は単なるHメインのハーレムものかなと思っていたんだけど、予想以上に物語がしっかりと作り込まれてたのは、嬉しい誤算。物語の前半は共通ルート、後半は個別ルートになるんだけど、前半部分からしっかりと伏線が張られ、個別ルートに入ると、その伏線を活かして物語が盛り上がっていく。蛇足といえるような日常生活部分などはほとんど無いので、中だるみもなくてテンポ良くストーリーが展開していくのも好印象。特に感心したのがハーレムルートと妖精ルート。多くのゲームではハーレムルートはキャラ別エンドをクリアしたあとのご褒美だったりするわけだけど、このゲームではキャラ別ルートと同等の意味を持つシナリオになっている。個人的には妖精ルートが一番のお気に入りだけど、どのエンディングも、ほんの少しのもの悲しさと未来への希望を感じさせるものとなっているので、シナリオ重視派のプレイヤーなら楽しめる内容じゃないかな。もちろん、シナリオ重視といってもHシーンが少ないというわけではないし、3Pから始まって最大7Pまであるので、Hシーン重視派も安心だね。なお、Hシーンは全て和姦で、鬼畜や寝取られなどは一切ないので念のため。
ちょっと残念だったのが、妖精3人の個別エンドがないこと。人間ヒロインと妖精は2人で1セットになっていて、キャラ別エンドがあるのは人間のヒロインだけ。物語の展開上、妖精の個別エンドを作るのは難しいというのは分かるんだけどね…。登場するキャラクターたちが皆、魅力的に描かれているので、きちんとした個別エンドを見たくなってしまうわけですよ。ある意味、シナリオが良かったことの弊害といえるかも。まあ、ご都合主義的展開で、妖精たちの個別エンドを作ったらせっかくのシナリオが台無しになってしまうだろうから、このあたりは難しいところではあるけどね。
前作『恋Q!』からCGのクオリティはそのままに、シナリオが大きく進歩した『ゆ・め・く・み!』。Meteorは今後注目していきたいブランドの1つですな。CGが気に入ったという人はもちろん、もの悲しくもキレイなエンディングが好きという人は是非!
(by Suno)