サルバとーれ!
ライアーソフト | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:2800円(税込) | 1Play5時間 | 属性:学園モノ、コメディ |
難易度:4 | 2006/1/26発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
どんなトラブルも応援で解決!
交換留学生としてヨーロッパへ留学していた長岡翔。翔の留学目的は、応援団員として男を磨き、ヨーロッパ流の応援を学ぶこと。ところが、翔が帰国してみると、応援団長は失踪。応援団は廃部になっていた…。だが、そんなことであきらめる翔ではなかった。新たに団員を集め、学園非公認、非合法ながらも応援団復活をめざし活動を開始した!
ゲームはAVG+スゴロク+ミニゲームといった感じのもの。AVGパートはほぼ一本道で、迷うような部分は皆無。というわけで、ゲームとしてはスゴロクとミニゲーム部分がメイン。そのスゴロクはランダム要素はあるけど、止まるマスを選べるアイテムがあったりするので、難易度はそれほど高くない。死ぬほどセーブ&ロードを繰り返さないとクリアできない、なんてことはないので安心。ミニゲームは音ゲーのようにリズミカルにマウスクリックしていくものとマウス連打の2種類。リズムタイプはゲームが進むに従って難易度が上昇し、ラスボス戦ではかなりの難易度になる。ただし、リズムタイプで失敗してもマウス連打で成功すればゲームクリアは可能。マウス連打の方はゲーム後半になってもそれほど難易度は上がらないので、ミニゲームが難しくてクリアできないということはないだろう。メッセージスキップなどのシステムも、必要と思われるものは一通り装備している。
©ライアーソフト
ストーリーは応援団の活動を通してヒロインと仲良くなっていくという流れ。登場するヒロインは全員勝ち気で、ツンデレタイプの女のコばかり。なので、ツンデレ好きのプレイヤーにオススメ…と言いたいところなんだけど、デレの部分の描写が弱いのがツライところ。ゲーム終盤で突然ヒロインと仲良くなって、Hをしてエンディングという感じになってしまっている。もうちょっと主人公とヒロインが仲良くなっていく過程を描いてくれたら最高だったんだけどなぁ…。それとCGが少な目なのも気になる。合宿で南の島の温泉に行くというイベントがあるんだけど、水着や入浴シーンのCGは全くナシ。こうしたところでもうちょっとCGを増やしてくれたらボリューム感がかなり変わってきたと思うんだけどね。あと、ミニゲームの中でカットインCGが表示されるんだけど、これがかなり笑える出来のいいモノ。ところがこれがCGモードに登録されない。これはかなりもったいなかったね。
だけど、そんな不満を吹き飛ばしてしまうくらいに良かったのが、ゲーム全体にちりばめられたギャグの数々。応援で全てが解決してしまうという無茶な世界観のゲームということもあって、ナンセンスで、いい意味でバカバカしいギャグが満載だ。バカゲーが好きという人ならかなり楽しめるんじゃないかな。たとえば、このゲームは章仕立てになっていて、章ごとにサブタイトルが付いている。そしてある章のタイトルが「Underclassman2」。「Underclassman2」を日本語にすると…というわけで、その章の内容は某有名ゲームのパロディという具合。ゲームネタ以外にも歴史ネタ、アニメネタなどギャグのネタは多岐にわたる。かなりブラックなネタも多いので、人を選んでしまいそうだけど自分的にはクリティカルヒット。ライアーソフトというと、初期の作品はナンセンスコメディが多かったけど、今作はライアーソフトの原点回帰といった感じだ。
ゲーム性重視、ストーリー性重視というプレイヤーにはオススメしにくいけど、バカゲーが好きという人にはオススメ。特に初期のライアーソフトの作風が好きだったという人には是非プレイしてもらいたい作品だ。ライアーソフトのHPで体験版を配布しているけど、これはゲームのプロローグ部分をカットしたもので、プロローグをカットしたおかげでキャラの設定などが分かりにくく、ギャグも理解しにくくなっている。まあ、体験版をプレイすればゲームシステムとかは理解できるわけだけど、ゲームの本当の良さを殺してしまう体験版ってどうなの? ともあれ、バカゲーが好きで、公式HPのキャラ紹介を見て気になるキャラがいるのなら、是非プレイを!
(by Suno)