Pia[an error occurred while processing this directive]キャロットへようこそ!!G.O.〜グランドオープン〜
カクテル・ソフト | Windows98SE/Me/2000/XP | 800x600 |
9800円+税 | 1Play8時間 | 属性:ファミレス |
難易度:4 | Keyディスク必要 | オススメ:☆☆☆ |
15人のウエイトレスが登場
大学受験に失敗して、落ち込んでいた主人公を立ち直らせたのは、ファミレスPiaキャロットのウエイトレスの笑顔だった。人の心を捕らえるPiaキャロットに魅力を感じた主人公は、Piaキャロット5号店に就職することを決意。マネージャー候補として働き始めた主人公だったが…。
カクテル・ソフトの人気シリーズの最新作だけど、ゲーム的にはこれまでのPiaキャロシリーズとはかなり変更されている。まず、これまでのシリーズでは主人公のパラメータを上げていく育成SLGだったわけだけど、今作ではウエイトレスの女のコたちを成長させるタイプの育成SLGに変更された。また、Piaキャロシリーズといえば、ウエイトレスのコスチュームが複数あり、CGモードをコンプリートするためには、コスチュームを変更して複数回プレイすることが必要だったわけだけどそんな手間はなくなった。今作ではゲーム中に強制イベントとしてデザートフェアなどがあり、それに合わせてコスチュームが変化いていくので、普通にプレイしていけばCGモードはコンプリートできる仕様。CG差分を回収するためだけだけになんどもゲームをプレイするのはさすがにツライので、これは素直にうれしい仕様変更だね。うれしい仕様変更といえば、メインヒロインとHをするとバッドエンド決定というのも今回はナシ。全キャラとHをした上でハッピーエンドを迎えられる。
そして、なんといってもこれまでのシリーズとの最大の違いは、登場キャラの数だろう。今回は攻略可能キャラが15人に大増量。ただ、これはちょっと失敗だったんじゃないかなぁ…という気も。確かにキャラが増えた分、ゲーム全体のボリュームは大幅にアップした。おそらくゲームボリュームは過去最大だろう。だけど、1人1人のシナリオのボリュームはむしろ少なくなってしまった感じがする。Piaキャロといえば、萌え系ゲームの代表格。どれだけキャラに萌えることができるかが勝負というゲームで、シナリオのボリュームダウンはちょっと厳しい。また、これだけ人数が増えるとどうしてもキャラが被ってしまうもの。おそらくそれを避けるためなんだろうけど、イロモノキャラが多くなっているような…。電波ゆんゆんだったりメイドだったり男だったり…。ちなみに男っていうのはボーイッシュなキャラという意味ではなく、文字通りの男。もちろん、竿付きだったりする。まあ、1人くらい気に入らないキャラがいたとしても、1/15でしかないわけだから、ダメージは最小限とも言えるし、トンデモなキャラはごく一部なので問題はないとも言えるけどね。カクテル・ソフトもそれを狙って、キャラの数を増やしたのかの知れないね。
©カクテル・ソフト
Hシーンではなんと、3Pイベントもアリ。全キャラに用意されているわけではないけど、これはちょっとビックリ。まさかPiaキャロシリーズで3Pイベントが見られるとは…。3P以外のHイベントに関しては、1つ1つのイベントは決して特別に濃いわけではないけど、なんといっても15人の大所帯。しかも、ほとんどのキャラではHイベントが複数回用意されているので、全体としてみればかなりのボリューム。もともとこのシリーズはエロメインというわけではないので、十分なボリュームじゃないかな。
大幅に仕様変更されたゲーム部分だけど、難易度は低めだ。ウエイトレス全員のシフトを決定する必要があるわけだけど、面倒だったらデフォルトのままでも十分にクリアは可能。というか、SLGパートの成績が悪くてゲームオーバーになったことってないんですけど…。もしかして、SLGパートの結果ってエンディングに関係ないんじゃ…? ゲームクリア時に成績に応じて称号が与えられるんだけど、「Piaキャロマスター」、「準Piaキャロマスター」、「お仕事一直線」の3つしか見たことないし。これ以外にもあるのかなぁ? 週ごとに売上金額を表示してくれれば、売上金額を上げるというSLGらしい遊び方もできたと思うんだけどねぇ。まあなんにせよ、細かいパラメータを気にせずにプレイできるので、SLGが苦手という人でも手を出しやすいゲームであることは確かだね。
システム面などでは従来のシリーズからかなり変更されたけれど、ゲーム全体の雰囲気はまさにPiaキャロ。システムをこれだけ変更しても雰囲気が変わらないというのは、ある意味凄い。というわけで、これまでのPiaキャロシリーズが好きだったという人にはオススメ。シナリオ重視という人には勧めにくいけど、ファミレスでウエイトレスとマッタリ過ごしたいという人も楽しめるだろうね。まあ、個人的にはシリーズ第1作から登場している留美が攻略できたというだけで、結構満足だったりするんだけど(笑)。
(by Suno)