モノごころ、モノむすめ。
May-Be SOFT | Windows98/Me/2000/XP | 800×600 |
8800円+税 | 1Play6時間 | 属性:擬人化 |
難易度:4 | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆☆ |
不思議な力でモノが人間の姿に!
主人公の向塚宏明は義妹の茉莉音からあきれられるほどモノを大切にする人間。そんな宏明がメールチェックをしていると、件名も差出人も分からない怪しいメールが届いていた。なにげなく添付ファイルを実行すると、なんと、パソコンが女のコに変わってしまった! それ以来、モノを人間に変える能力、擬人化能力を持ってしまった主人公。モノ娘たちに囲まれたドタバタな毎日が始まった!
物語は擬人化したキャラ7人、人間キャラ2人、正体不明キャラ1人の合計10人とのドタバタコメディ。「女三人寄れば姦しい」なんていうけど、この作品では10人もいるわけで、テンションはかなり高め。基本的にこれといったストーリーはなく、ひたすらドタバタ騒ぎとHで構成されているという感じ。主人公が擬人化能力を持ったことに関しても、謎解きなどは全くなくて「神様の気まぐれ?」くらいで軽く流されている。といっても、それがツマラナイというわけではなくて、キャラがしっかり立っていることもあって、最後までだれることなく楽しむことができる。特にコメディが好きなら楽しめるんじゃないかな。
ゲームはコマンド選択型AVG。前半は共通ルートで、この部分で一定条件を満たすとゲーム後半でヒロインとして選択肢に登場するようになっている。といっても、ほとんどの場合はヒロインとして選ばれたキャラとHをして終わりという流れになるので、シナリオ重視のプレイヤーにはちょっと物足りないかも。ただし、義妹の茉莉音とパソコンのアコ、自称許嫁のメノウのシナリオだけは別格。この3人だけは個別ルートもそれなりの長さがあり、シナリオ的にも楽しめる。特にメノウのシナリオは明らかに異質。ある意味、ゲームの中で浮いているといってもいいほど。涙腺が緩いという自覚のある人は要注意という物語が繰り広げられる。ただ、基本的にはノー天気なほど明るいエンディングを迎えることが多いので、全体としてはHメインのヌキゲーと考えるのが正しいんだろうね。
©May-Be SOFT
そして肝心のHシーンは1キャラにつき複数回用意され、メインキャラ以外のHもあってお腹いっぱい。全キャラをクリアするとハーレムルートもプレイ可能になる。面白いのがフェチモードと名付けられているもので、これはHシーンの中でヘア、アナルの有無を選択できるというもの。変更してもイベントの内容が変わる訳じゃないんだけど、CGの雰囲気はかなり変わるのでいろいろ弄ってみると楽しめるかと。なお、このゲームではアナルにモザイクはかからない。そして、Hシーンの目玉となっているアニメーションだけど、これはあっても邪魔にはならないけど…という感じ。動き自体はスムーズなんだけど、ざらついているというか、無理やり圧縮したような感じの画質になっていて、通常のCGとの画質の差が激しいのでプレイしていてかなり気になった。画質さえ向上すればかなり楽しめる内容だと思うので、この点については次回作に期待かな。まあ、アニメーションなしでも十分に楽しめる内容ではあるんだけどね。
というわけで、Hメインのコメディとしては予想以上の秀作。明るいストーリー、Hが好きなら十分オススメでできる作品だね。ストーリー性が弱いこと、Hシーンの中でモノ娘という特殊性を活かしたシチュエーションがなかったという点をマイナスしてオススメ度は☆4つ。CGが気に入ったならプレイして損なし。
(by Suno)