ふたりでマーヴルしちゃいます!〜昨日の敵は今日も恋人!?〜
MBSTRUTH | Windows98/Me/2000 | 800x600 |
8800円+税 | 1Play約5時間(音声オン時で約7時間) | 属性:変身ヒロイン、触手 |
難易度:5 | Keyディスク必要 | オススメ:☆☆☆ |
変身ヒロインを正義の使者が陵辱!?
©MBSTRUTH
登校中に2人の女の子を痴漢から助けた主人公。その翌日、助けた2人、エリスとルシアが主人公が通う学園に転校してきた。すっかり主人公の恋人気取りに2人に対し、主人公が気になっていた女のコたちは気が気じゃない様子。そんな中、主人公が行きつけのPCパーツショップに行くと、店長が正義の使者として戦ってほしいと言ってくる。正義感の強い主人公は変身したエリスとルシアと戦うことに!?
ゲームシステムはコマンド選択型AVGで、コマンド選択型AVGとして必要と思われる機能は一通り装備。全キャラ共通のイベントは多めだけど、メッセージスキップが早く使いやすいので、ストレスが溜まることはない。基本的にいつでもセーブ&ロードができるので、セーブデータを使っての攻略もしやすく、スキのない作り。
システム的な特徴は3つあり、1つ目は「Hパワーバランスシステム」。これはHシーンでのルシアとエリスの反応を強気と弱気から選択できるというもの。これを切り変えると、イベントの雰囲気はかなり変わるので、なかなか楽しめる。ただし、CGは変わらず、エンディングなどへの影響はない。一通りゲームをクリアしたあとに回想モードで変化を楽しむことも可能。2つ目はエリスとルシアが合体した姿であるデカパイルのコスチュームを選択できる「マーヴルビジュアルセレクト」。これは立ちキャラだけでなく、イベントCGも変化。といっても、イベントの内容に変化はなく、CGのバリエーションが増えるだけ。3つ目は「リアル射精ウインドウ」で、Hシーンのフィニッシュをアニメーションで楽しめるというもの。意外とリアルにできているので楽しめると言えば楽しめるんだけど、2回目のプレイではあまりありがたくない気も……。まあ、設定でオフにできるので、問題はないけど。
ストーリーは一言で言えば(いい意味での)バカゲーに近い。どう見ても妖しげな店長に簡単にだまされ、自分が正義の使者だと信じ込んでしまう主人公の熱血バカぶりがナイス。そして、主人公を中心としたヒロインたちのドタバタぶりもいい感じ。特に宇宙人で地球にやってきたばかりのエリスとルシアは世間知らずで、ドタバタに拍車をかけてくれる。エンディングも無茶苦茶なものが多いが、バカゲーと思えば納得の内容。ただ、バカゲーはバカゲーとしてテンションの高いテキストで盛り上げてくれないと困るわけだけど、日常生活の部分の描写が意外とあっさり風味。そのため、盛り上がりがちょっと中途半端。もっと徹底的にハメをはずした方が楽しめたと思うんだけどね。
あっさりした描写の日常生活に対して、Hシーンはなかなか濃厚。悪者(と主人公が思いこんでいる)であるエリスとルシアを懲らしめるためと称して2人を陵辱していくことになるわけだが、イベント数も多く描写も力が入っているという印象。物語前半から出し惜しみせずにHシーンが入ってくるのでプレイヤーを飽きさせない。CGに関しても、部分アップを使った演出などが入り、視覚的にも楽しめるはず。ただ、陵辱といってもそれほど陰惨な印象はなく、ダークなものは苦手という人も安心。戦いが終わればまたコミカルな日常に戻っていくわけだし。逆に正義のヒロインをボロボロになるまで陵辱したい、という人は物足りなく思うかも。
メインヒロインであるエリスとルシア以外に、幼なじみのみく、仕切り屋の委員長の佳夏、世間知らずのお嬢様の麗子にもHシーンとエンディングがある。といっても、この3人は陵辱イベントはなく、純愛のみ。Hイベント2回しかなく、おまけ要素という感じが強い。キャラクターとしては魅力的なだけに、ちょっとこの扱いはもったいなかったかも。また、この3人のルートに入ってしまうと、エリスとルシアがほとんど忘れ去られた存在になってしまうのも寂しい。エリスとルシアを絡めたドタバタを描いて欲しかったと思うのは自分だけ?
シリアスな変身ヒロイン陵辱モノと考えると期待はずれになってしまう本作だけど、コミカルなバカゲーとしては良作。また、変身ヒロイン陵辱モノや触手が好きな人なら満足できる内容だろう。これで日常描写に突き抜けたところがあれば☆4つは堅いところだったんだけど……。
(by Suno)