はぴねす!
ういんどみる | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:3990円(税込) | 1Play6時間 | 属性:魔女っ娘、萌え |
難易度:4 | 2005/10/21発売 | オススメ:☆☆☆☆☆ |
魔女っ娘たちとのドタバタ学園生活
魔法科があるという珍しい学園、瑞穂坂学園に通う主人公。魔法科があるといっても、主人公は普通科でごく平凡な毎日を送っていた。ところがバレンタインデーの前日、謎の魔法科校舎崩壊事件が発生。魔法科の学生たちも普通科に通うことになった。そこで主人公のクラスにやってきたのが、学園始まって以来といわれる才媛、神坂春姫だった。さらに春姫に対抗意識バリバリの杏璃、意味不明の行動で主人公を困らせる小雪先輩、しっかりしているのかボケてるのか分からない妹のすももも加わって、主人公の毎日はトラブルの連続に!
©ういんどみる
『結い橋』以来、ちょっとパワーダウン気味かなと思っていたういんどみるの新作というわけで、期待半分不安半分という感じでプレイし始めたわけだけど、ふたを開けてみれば予想以上の出来。なんといっても、コミカルな日常生活の描写がイイ! ストーリー的には先の読めてしまうお約束の展開の連続なんだけど、すごくテンポが良くて、楽しくゲームを進めることができた。そして女のコと恋人同士になった後の照れながらいちゃつく描写などは、萌えを求めるプレイヤーなら転がらずにはいられないんじゃないかな。恋人になる女のコが決まった後も、全キャラがしっかりと物語に絡んでくる点もいい感じだ。あえて不満を上げれば、メインヒロインであるはずの春姫が完璧な女のコ過ぎて面白みがないということくらい。まあ、そのぶん杏璃や小雪たちがドタバタを起こしてくれるわけだけどね。
物語では悪人が一人も出てこないのもいい感じ。事件を巡っての魔法バトルもあったりするけど、登場人物が全員いい人なので、エンディングはとても爽やか。これはヒロイン以外のサブキャラも同様。見た目は美少女、じつはオトコノコという準やスーパー母さんの音羽は存在感たっぷりで、物語を盛り上げてくれる。できれば、この2人にもエンディングがほしかったなぁ…。
そして、そんなコミカルな物語を盛り上げてくれるのが画面エフェクト。立ちキャラがピョコピョコと動き回り、「会話をしている」という雰囲気を盛り上げてくれる。シーンによってキャラの表情も目まぐるしく変化して、見ているだけでも楽しくなってくる。こうした演出はこれまでのういんどみる作品でもあったけど、今回は非常に効果的に演出が使われていたなという印象。システム面でいえば、環境設定でかなり細かくシステムの変更ができたり、メッセージスキップも単なるスキップだけでなく、次の選択肢まで一気に飛んだりできたりと、かなり使いやすいシステム。どんなに物語が面白くてもストレスの溜まるシステムだとゲームを楽しむことができないわけで、その点でもこのゲームは完璧に近いんじゃないかな。
ということで、最後までとても楽しくプレイできたのでオススメ度は☆5つ。ただし、ストーリー的には完全に予定調和の世界なので、ストーリー性を重視する人は☆1つマイナスして考えた方がいいかも。Hシーンも各キャラ3〜4回用意されていて、尺も長いのでこちらの面でも楽しむことができるんじゃないかな。
(by Suno)