脅迫3～遙かに響く光と影の淫哀歌～

AV女優に堕とされたアイドルの運命は？

©アイル【チーム・Riva】

アイドル歌手・沢音遙は、人気が出始めたやさき、所属事務所の社長が婦女暴行事件を起こすというスキャンダルに巻き込まれてしまう。仕方なく大手プロダクションに移籍することになった遙だったが、彼女もまたレイプされた上にビデオを撮られ、AV出演を強制されることに……。アイドルとAV女優という2つの貌を持つことになってしまった沢音遙の運命は!?

アイドルでありながらAV女優としてアダルトビデオに出演することになってしまった沢音遙が、しだいに快楽に堕ちていくというのが、本作の基本ストーリー。あとはプレイヤーの選択によって、アイドルユニットの仲間やマネージャー、母親が事件に巻き込まれたり巻き込まれなかったりするわけだ。どのルートに入ってもサクサクとＨシーンが出てくるし、ストーリーが進むごとにヒロインたちが快楽に堕ちていくという展開は定番ではあるものの、やっぱり魅力的。物のに流れ的にも無理がないし、エロゲーを作り慣れている老舗メーカーらしい安心感のある作品といえるかな。もちろん、各イベントはしっかりと尺がとられていて、実用性も十分。この点でもツボを押さえた作品といえそうだ。

ただ、どのルートに入ってもしだいに快楽に堕ちていくという展開が同じなのは、ちょっと物足りない。これは事件の黒幕である大手プロダクションの社長が、ヒロインたちにアイドルを辞めさせる気がないというのが原因なのかなという気がする。今後もアイドルを続けさせていく以上、完全にヒロインを壊すわけにはいかないし、正体がばれるようなこともできない。そうなると、Ｈシーンのシチュエーションは至って常識的なものにならざるを得ない。また、ヒロインたちのＨシーンはビデオに撮影され、AVとして販売されるわけで、この点でも明らかに違法といえるような行為はできないわけだ（脅迫という行為自体が違法というツッコミはナシということで）。どうせなら、社長の狂気が暴走し、破滅へ突き進んでいく……なんていうルートがあっても良かった気がするね。

©アイル【チーム・Riva】

あと、これは欠点というわけではないのだけど、物語がメインヒロインである沢音遙の視点で進んでいくというのは憶えておいた方が良いかも。この関係で遙以外のキャラのイベントはそれほど多くないし、インパクトが弱くなってしまっている。なので、遙というキャラクターが気に入らないと、物語を楽しむことが難しくなってしまう可能性が高い。それから、沢音遙は真面目で控え目なキャラクターという設定のため、AV女優になじんでしまうのがかなり早い。なじむというよりは、諦めるといった方が正確かな。もちろん、早い段階で諦めて順応するがゆえに快楽に喘ぐヒロインというイベントを見ることができるのだから、これが完全に悪という訳じゃない。でも、最後まで抵抗しつつ壊れていく……なんていうシナリオも見たかったね。

最後にゲーム全体のボリュームのチェックを。イベント数は63、CG枚数が差分抜きで72枚となっている。CG枚数はやや少ないかなという気もするけど、差分CGの枚数が多いこと、ゲームのテンポが良いことなどもあって、物足りなさは感じにくいんじゃないかと思う。トータルで見れば強烈なインパクトこそ無いものの、陵辱系ヌキゲーを期待するなら、期待はずれになってしまうことはないだろう。オススメ度としては☆4つとしたい。

攻略

   使い方

1度ゲームをクリアするとヒント機能が使用可能になり、ここで正解選択肢を見ることができるため、難易度は非常に低い。必要ない気もするけど、全エンディングのチャートを掲載するので、プレイの参考にどうぞ。全エンディングを見れば、差分も含めてCGモードも100％になる。

（by Suno）

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