アインシュタインより愛を込めて
GLOVETY | Windows8.1/10 | 1440x810 |
8800円(税別) | 1Play7時間 | 属性:SF、青春、純愛 |
難易度:2 | 2020/10/30発売 | オススメ:☆☆☆☆☆ |
若者たちのひと夏を題材にした至極の学園SFラブストーリー
20年前、突然地球に飛来した謎の彗星をキッカケにもたらされた謎の奇病・彗星病。主人公・愛内周太もこの病気を患う若者の一人で、重度の眩暈や意識障害に悩まされながらも学園生活を続けている。病気はあるが、幼い頃より成績の良かった彼は常に学園トップの生活を維持し、それこそが彼の自慢でもあった。だが、そんな主役の座も一人の少女の出現により奪われてしまう。彼女の名は有村ロミ。ロミはネット上で彗星病についての独自の論文を発表している才媛でもあり、実は周太も前から注目していた存在だった。彼女に興味を持った周太は、彗星病の治療について相談するため接触を図る。だが、ロミは治療の手伝いをする代わりに“科学特捜部”なる部を作ることを条件に出ししてきて…!?
© GLOVETY
大注目の新ブランド・GLOVETYは、人気クリエイター・新島夕×きみしま青の両氏のシナリオ&原画タッグで贈るSF恋愛AVG。“ひと夏のサイエンスラブストーリー”をコンセプトに、科学特捜部に集まった主人公とヒロインたちの恋あり、笑いあり、涙あり、SFありな大作感タップリの物語が描かれているぞ。攻略ヒロインは謎を秘めた天才少女・有村ロミに、美少女だが素朴で普通な坂下唯々菜、主人公の隣に住むおっとり系お姉さんの新田忍、快活なスポーツ少女の西村佳純の個性豊かな4人。最初にロミから提示された病気の治療法は魂の強化、簡単に言えば人とのコミュニケーションを通じて自身の人間性を高めるというもので、元々はぼっち系で人付き合いが苦手な主人公が、自らの病気治療のために彼女たちと悪戦苦闘しながら交流を図っていくあたりが最初の見どころだ。いわゆる“頭は良いけどバカ”なタイプの主人公が、常識外れの奇妙なアプローチを行っていく様子はなかなかに笑えるものがある。また、ストーリー展開もヒロインそれぞれで全く異なる方向に分岐する点も注目だろう。単純に学園青春モノっぽい雰囲気が佳純ルートのようなものもあれば、途中から思いもよらない不思議な展開へと向かう唯々菜ルート、年上お姉さんとの恋に真っ向勝負で挑む忍ルートと、違ったテーマで印象深いシナリオを味わうことができた。大作らしく、それぞれのヒロインルートを通じて壮大な物語の全貌を少しずつ明らかにしていくような流れが、プレイヤーに更なる興味を沸かせることだろう。
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そしてやはり最大の見どころは最初の3ヒロインを攻略後に開放される有村ロミルート、そして最後にプレイ可能となるグランドルートだろう。彗星病、そして20年前に落ちた彗星の謎、主人公とロミの過去に何があったのか、主人公に迫る危機…など、SF要素タップリのドンドン引き込まれるストーリーが展開されていく。まさにSF恋愛系の作品が好きな人の期待を裏切らない内容だと感じた。ゲーム全体を通じてシナリオが長くなりすぎることもなく、程よいバランスでまとめられている点も好印象。グラフィック、音楽なども申し分なく、2020年を代表する作品のひとつになることは間違いないだろう。気になる人は物語の序盤を楽しめる体験版をぜひプレイしてみてほしい。そこで“面白そう”と感じたなら、購入して損はないぞ!!
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(by RYO)