クナド国記
Purple software | Windows8.1/10 | 1280x720 |
10780円 | 1Play10時間 | 属性:ファンタジー、SF、青春、純愛、バトル |
難易度:2 | 2021/12/24発売 | オススメ:☆☆☆☆☆ |
文化が失われた1000年後の未来で紡がれる再生と青春の物語
西暦2034年。“鉄鬼”という金属生命体が発生、その攻撃により人類のほとんどが失われた。金属製品は使用不可となり、文化や技術も消失…わずかに生き残った人々は鉄鬼の感知できないわずかな隙間で生きることを余儀なくされる。それから1000年後、ある英雄の活躍により、人類は遂に鉄鬼の中核たる存在のひとつを打倒した。戦いは終わった…が、わずか800人ほどしか残っていない生存者の国“カント”では、人々は文化も個性も失い、戦い以外の生き方を見出せずにいた。そんなカントの国に一人の青年が目を覚ます。信と名付けられたその青年は、1000年にコールドスリープされた過去からの来訪者であった。彼はかつての記憶を頼りに、カントの人々に新たな道を示していくのだが…!?
©Purple software
パープルソフトウェアの最新作は、文明滅亡後の未来世界を舞台にしたSFファンタジーADV。まるで古代世界のような美しい1000年後の世界で、コールドスリープから目覚めた主人公が仲間達と文化の再生、新たな人々の生き方、国作りなどに挑戦していく物語となっている。その過程で人々との交流、ヒロインとの恋愛なども描かれていく青春模様がたっぷりと詰まった内容だ。また、平和が訪れたとはいえ人類の敵である鉄鬼は未だ健在、シリアスで緊迫感溢れるバトルシーンが描かれる場面も数多くある。主人公を含め、仲間達は鉄鬼に対抗する力を持った特殊能力であり、迫力ある超絶バトルが楽しめる点も本作の魅力だろう。同時に鉄鬼に勝利した英雄の真相、主人公に秘められた秘密など、謎めいた要素も数多く散りばめられており、ゲームを進めるほど引き込まれる奥深い物語となっている。発売前から注目されていた作品ではあるが、まさに2021年後半を代表する大作のひとつだと感じられた。
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大筋のシナリオルートは1本で、途中で優里のルート、茜&葵のルートへ分岐、そのまま進めば春姫のルートへと進むことになる。3本のルートそれぞれで違った展開、また最終的な結末も異なるので、どのルートも楽しめることだろう。個人的には“くっ殺女戦士系”な優里のルートが彼女の成長なども印象的で気に入った。また、ヒロインではないものの、里に平穏をもたらした英雄・夏姫もキーキャラクターとして物語に大きく関わってくる。最強の能力者である彼女の存在感は強烈で、各プレイヤーは彼女の真相をあれこれと想像しながらプレイすることだろう。ヒロインとイチャラブを楽しむような内容ではないのでHシーンはさすがに控え目だが、それでも冒頭から春姫との混浴シーンが拝めたり、川で水遊びをするからと突発的に双子姉妹の裸立ち絵が拝めたりと見逃せないサービスも用意されている。クリア後のアフターシナリオでは、本編後のイチャラブHや、サブヒロインである燕や博士のHシーンも用意されてるのでお楽しみに。また、今回は名前しか出てこなかった仲間がいることや、さらに続く展開も十分有りえそうな雰囲気だったので、続編などにも期待が持てる。今後の展開にも大いに期待したい作品だ。
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(by RYO)