影狼

復讐に燃える少女が村人たちを破滅の道へと誘う

©縁-yukari-

数年前に両親を亡くした少女ペティは、村の豪商に引き取られたが、その家で毎日のように性的な虐待を受けていた。そんな救いようのない日々を繰り返していたある日、「大神の信徒」を名乗る女性レミィがペティの前に現れる。大神の信徒は特別な力を持っており、深い霧で町や村を覆い尽くし、人々を殺戮する忌まわしき存在。そんな大神の信徒であるレミィが、復讐の手助けをしてくれるというのだ！　自分を虐待し続けた男たち、その罪を見て見ぬふりをしていた村人たち。そんな人間たちを殺戮するため、ペティは彼女に協力を誓うのだった。しかし、教会には大神の信徒と善良な市民を識別できる秘術があるらしい。はたして、ペティとレミィは村人たちに自分たちの正体を隠しつつ、復讐を完遂することができるのだろうか？

本作は、パーティーゲームでいうところの「人狼ゲーム」の設定をベースにした作品だね。村人たちは自衛のため、大神の信徒（狼）と疑われる人物を投票で決め、毎夜一人づつ処刑していく。ペティとレミィは村人たちに投票される前に、彼らを疑心暗鬼に追い込み、お互いの手で殺し合いをさせていくワケだ。で、誘導の仕方や挙動不審なところがあると、村人に正体を暴かれこちらが処刑されてしまうという、スリリングな展開の騙し合いゲームが展開されやす。極限状態に追い込まれた村人たちは、自己保身のため他者を陥れようとする者や、この混乱に乗じて村の女性たちを犯そうとする者に足を引っ張られ大パニック！　先の読めない展開と緊張感あふれる駆け引きに、拙者ドキドキさせられました。この手の心理ゲームが好きな人は絶対ハマると思うよ！

ただ、個人的にちょっと残念だったのは、攻略チャートを見てもらえばわかると思うが、行動選択肢が割りと少なめなこと。とくに、処刑すべき村人を決めるときに行動の自由が少なく、議論がドンドン進むのはちと味気ないなぁ。誰をどんな論拠で追い詰めるか、誰を救おうと援護するかなど、もう少し議論に参加させて欲しかったッス。もう少しプレイヤーに介入できる余地があった方が、人狼ゲームならではの緊張感が増すと思うんだよね。個人的には、愚かな村人たちを手のひらで転がす感覚というか、ゲームを支配してる実感があまり味わえなかったのねん。まぁ、選択肢を増やすと難易度がアップし、とっつきにくい作品になりがちなので、あえて行動の自由を制限し、物語に集中させてるのかもしれないけどね。

あと、好みが分かれるポイントとしては、ハードなバイオレンス描写かな。一般的なゲームなら、暴れる女のコをおとなしくさせるときは、せいぜい往復ピンタかボディを2～3発叩く程度でストップする。が、本作はグーで顔面を殴りつけ、顔が腫れたり鼻血を流すシーンを描いてるのねん。拙者はハードな凌辱シーンが大好物なれど、顔面ボコボコになる姿をリアルに見せつけられると、エロさより「痛々しくて見てられない」という感情が上回り萎えちゃうんだよね～。でも、過激なバイオレンス描写のおかげで、「狂気に支配された村」の異常な緊迫感がビンビン伝わってくるので、演出としては正解なのかもしれない。個人的には、過激描写のON・OFF機能をつけ、暴力がちょい苦手な人は顔面崩壊差分なしでイベントを通過させてあげても良い気もする。

ちなみに、バイオレンステイストが強めなＨシーンもあるけど、それ以上に超エロい輪姦シーンがたっぷり描かれてるので、ヌキゲーとしてもバッチリ機能しておりやす。大神の信徒が送り込んだゾンビたちに襲われ、全身白濁塗れになるまで犯される姿は必見でこわす。拙者的には、生き残るための駆け引きで、美少女が嫌々ブサイクな村人に身体を差し出すシーンに萌えやした。ちと過激なバイオレンス描写は好みが分かれると思うので★3評価にしたけど、生粋のドＳプレイヤーなら★4の満足感を得られるんじゃないかな？　ストーリー展開もハラハラどきどきの連続で面白いし。サスペンス色が強めな凌辱作品が好きな人に是非！

攻略

   使い方

いわゆるダミー選択肢がないので、コマンドごとにセーブポイントを設けながらプレイすればOK。全エンディングを制覇したら回想モードでオマケシナリオをチェックしよう。

（by イ・ヤン提督）