タンテイセブン
Digital Cute | WindowsVista/7/8/10 | 1280x720 |
8800円(税別) | 1Play20時間 | 属性:学園、部活・サークル、ミステリー、フェチ |
難易度:3 | 2017/6/30発売 | オススメ:☆☆☆☆☆ |
異能力を駆使し、仲間達と怪事件に挑む!!
主人公・比婆蛮悟(ヒバビンゴ)はそのユニークな名前のせいで、小さな頃からイジラることも多かったが、幼なじみの露梨子かすみや彼女の父である定食屋のオヤジさん、バイト先の親方などに見守られ、逞しく生きてきた、そんな折、かすみが超常現象を研究するための部活・超研を発足するために行動を開始する。部として承認されるためには最低7人の部員を集めなければならない。かすみ、そして蛮悟は数年振りに再会した親友の阿部兄妹に声をかけ、暫定的な形で活動をスタートさせる。だが、彼らの元には奇妙な事件が次々と舞い込んできて…!?
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超能力のような異能の力を隠し持った主人公たちが、次々に起きる事件や怪現象を解決していくというミステリー風の学園青春モノ。…と、大筋では確かにその通りなのだが、単純にそれだけで内容を説明するのは難しい。本作の場合はシナリオの幅が広く、用意されたボリュームの深さがかなりあるからだ。大作AVGとでも表現したらいいだろうか。ショートエピソードをミッション形式で選択し、読み進めていくのだが、この数が単純に膨大にある。1本道のAVG作品としては数十本ものエピソードがあるのは破格のボリュームだろう。探偵モノらしく事件や街の怪現象を調べていく話、ヒロインや仲間たちとの仲を進展させていく話、学園祭など学園行事にスポットを当てた話、さらにはサブキャラであるクラスメイトや周囲の大人達との関係を綴った話など、非常にバラエティ豊かなショートエピソードが用意されている。シナリオ全体がかなり練り込まれている印象を受けた。プレイ開始当初は次々と増えていくキャラ説明に、ちょっと戸惑ってしまった部分もあったが、読み慣れてくると非常に楽しむことができた。もちろんメインの部活動の話やヒロインたちとの恋愛への満足だったが、クラスメイトの話などもちょっと心が温まるようなところがあり、決して無駄にはなっていない。シナリオが進むにつれて先が楽しみになり、多数用意されたエピソードも苦にせず読み進めることができた。
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本作の最大の魅力は登場人物たちのキャラが濃さにあるだろう。メインヒロインのかすみは、外見だけみるととっても可愛い巨乳ロリっ娘といった印象だが、実際の中身は“口うるさいおかん”タイプでとてもパワフルだ。定食屋の娘なので料理も超得意で、主人公に美味しい料理を振る舞ってくれる。彼女とはほぼ一緒に暮らしているような環境なので、普段から気さくに付き合っていく日常がとても心地よかった。うるさくておバカな所もあるので、気に入らない人もいるかもしれないが、個人的にはとても好印象を受けたヒロインだった。一方、第二ヒロイン的な存在のまりやは見た目通りのキュートなロリ後輩。とある事情から精神的に幼いハンデを持っているのだが、主人公やかすみとの付き合いの中で少しずつ成長していく。いろんなことを覚えていくわけだが、その中にはHな知識も入っており、かすみと二人で主人公とH経験も積んでいくあたりが美味しかった。中盤からが親愛の証としてキスを覚え、親しい人にはキスしまくる“キス魔”と化すあたりとも可愛らしい。無邪気な彼女がキスで迫ってくる場面は反則的な可愛さだ。その他も知的クールで毒のある兄の恋人・薬子先輩やエロ担当のビッチシスターズ・海老一姉妹など。強烈なキャラを持ったヒロインたちが物語を盛り上げていく。そして個人的に好印象だったのが、主人公・蛮悟のキャラ。プレイ前の紹介を読んだ限りでは、どちらかというと冷めた感じの仲間と距離を置く不良タイプという予想をしていたのだが、実際はその逆に近かった。両親の死や兄の失踪など恵まれたとはいえない環境で育った彼だが、周囲の大人がしっかりしていることもあり、かなりハッキリとした責任感の強い主人公だった。蛮悟が仲間たちとともにしっかりと問題に立ち向かっていくところが、読み進めていて気持ち良かったし、すんなりと楽しめた大きな要因のひとつだと思う。本作のキーワードとして“異能の力”という特殊能力があるわけだが、これにはデメリット的なハンデがある。マイナスの要因もあるなかで、各々が力に向き合い、その謎に迫っていくあたりが成長モノとしての大きな見所だろう。ちなみに蛮悟の場合の副作用は性欲が爆発してしまうこと。力を使った反動により、Hシーンでは容赦なく暴走してくれるので、そのあたりは逆に美味しいかもしれない。
ということで、Hシーン方面に関してもかなり充実している内容だった。方向性自体は主人公が各ヒロインと次々に関係を持ってしまう王道ハーレムに近い。凌辱などではなく、純愛Hで関係を結んでいく。ただ、その内容はかなり濃いものが多い、前述していたが、主人公は異能力のハンデにより、H時には歯止めが効かなくなる場合がある。ヤルときはガッツリ犯ってくれるので、濃厚エロが好きな人にはピッタリだろう。プレイ内容も縛りだったり、放尿させたりと、変態的なモノも多かったりする。ヒロインの大半がロリ体型なので、その中でアブノーマルなプレイが多いことは、気になる人は見逃せないポイントだろう。中には親友との…なんて攻めすぎてるシーンもあるが、これも好きな人はいるかもしれない。プレイした人のお楽しみということで、あまりHシーンについてはアレコレ触れないが、大いに期待できる内容だと思う。個人的には事前紹介などから事件の調査に失敗した場合にヒロインたちが凌辱されちゃうようなバッドエンド的なHシーンもあるのかなと期待していたのだが、そういったものはなかった。バッドエンドを気にせず完璧クリアを目指せばいいだけなので、安心してプレイしてほしい。
(by RYO)