インチキ霊媒師

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霊媒師になりすましＨなお祓いでウハウハ！

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主人公の北城拓海は、営業マンとしてコツコツ働く退屈な毎日にウンザリしていた。世間を騒がす連続婦女暴行犯・毒島音露の話題を耳にし、自分も好き放題Ｈしたいという願望を抱き始めるのだった……。そんなある日、拓海の不細工な知人が風水をきっかけに美人と結婚したことを知り、ある凌辱作戦を思いつく。霊媒師を演じ、女のコにＨな除霊を施そうというのだ。風水や占い、スピリチュアルな世界を信じる女性が多いご時世ゆえ、霊媒師として上手く振る舞えば作戦は成功するかもしれない!?

このゲームは、ターゲットの悩みを聞きつつ巧みに不安を煽り、「霊媒師たる自分の指示に従えば、不幸から逃れられる」と女のコに刷り込み、Ｈなお祓いを施していく調教AVGだ。プレイ前は本作に対し鬼畜なイメージを抱いていたのだが、実際プレイした感覚ではそれほど鬼畜色は強くないね。調教を施す過程は鬼畜なんだけど、何だかんだで双方合意してＨなお祓いをしてるので、基本的には和姦テイストが強めになってるのねん。ワッフルの凌辱ゲーでお馴染みの鬼畜主人公・毒島音露と違って、本作の主人公には善人な部分が残っているので、自分の行為に罪の意識を感じ反省しちゃう展開も……。純粋な鬼畜ゲーが好きな人には煮え切らない印象を受けるかもしれないが、個人的には主人公の優柔不断なところが、シナリオ展開に幅を与えてて結構好き。

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さて、Ｈシーンだけど、これは好みが分かれるかもしれない。CGのクオリティは抜群で濃厚な性描写もGOOD！　されど、口から出任せのＨなお祓い内容が滑稽で、エロスを感じると同時に笑いも込み上げてきて、純粋に夜のオカズとして使いにくい一面もある。「悪霊を退治するためワキ毛を伸ばさせ、毛根に邪気を集め抜く」というお祓いは、かなりマニアックな趣味を持っていないと、性的興奮より笑いの方が勝ってしまうだろう。だって、ワキ毛だけならまだしも、ヒロインの鼻毛抜きというシチュエーションまで描かれるんだもん(笑)。こういう滑稽な責めこそ本作の醍醐味で、個人的にはツボにハマったけど、万人受けするかは微妙だと思う。でも、こういう滑稽なＨだけでなく、普通の絡みもキッチリ描かれているので、拙者的には笑いとエロスのバランスが絶妙でかなりの高評価でやんした。

ちょっとマイナスに感じたもは、ゲームの難易度だ。デストラップ型のAVG並に突発的な死を迎える構成で、しかも死亡フラグが成立し発動するまでのタイムラグがあるので、分岐ポイントを見切るのが結構大変なのだ。選択肢実行直後に即死せず、別のイベントを挟んでから死ぬと、どこが死亡原因だったか分からず混乱してしまう。殺すなら即殺してほしい。また、ハッピーエンドのフラグ立ても結構大変。複数の選択肢をすべて正解で通過しないとバッドエンドになってしまうので、正解の組み合わせを探すのが一苦労なのねん。拙者は主要エンドは全部見られたけど、それでも数枚のイベント漏れが発生してしまいチャート制作作業中断……。ギブアップ。時間があれば自力で正解を見つけたいと思える、ある意味ゲーム性に富んだ作品ではあるが、もう少しお手軽な分岐にしてもいいのでは？　というわけで、若干Ｈがマニアック路線であり、難易度も高めで取っ付きにくい部分はあるけど、全体としてはかなり完成度の高いゲームだと思う。純粋な鬼畜ゲーとは違い、独特な背徳感漂う和姦テイストのＨは、妙に新鮮で記憶に残る。キワモノ一歩手前のギリギリまで攻めた姿勢はアッパレ！　オススメの逸品だ。

（by イ・ヤン提督）