Clover Point
Meteor | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
8800円(税別) | 1Play7時間 | 属性:妹、キャラ萌え |
難易度:1 | 2007/12/21発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
クローバーの伝説にまつわる恋物語
©Meteor
永郷市にはクローバーの伝説が伝わっていた。雪の積もった時だけに四つ葉のクローバーが生い茂る場所が現れ、このクローバーを摘んで願い事をすれば、どんな願いでも叶うというのだ。そんな永郷市に住む主人公は、ひょんなことから毎年恒例の学生による演劇に参加することに。姉のような存在である柏木月音に頼まれて仕方なく引き受けたのだったが、これをきっかけに主人公の日常は大きく変わっていくことに……。
ゲームをプレイしてまず驚いたのが、選択肢が極端に少ないこと。選択肢は基本的に1回のみで、攻略したいキャラを選ぶだけというシンプルなもの。ゲーム性といえるようなものは皆無で、こうなると、ゲームというよりも電脳紙芝居といったほうがいいかもしれない。まあ、ストーリーやキャラクター性を見せるためにはこういう方法もアリかなぁと思うけど、攻略性やゲーム性を求めるプレイヤーは回避した方がいいだろうね。
ストーリーに関しては「?」と感じてしまったというのが正直なところ。まず、ゲーム前半の共通ルートは演劇に参加することが物語の中心になるわけだけど、ハッキリいってこの部分は盛り上がりに欠ける。ストーリーが破綻しているわけじゃないんだけど、登場キャラクターの紹介以上のものにはなっていない感じがする。かと言って、キャラクターの顔見せにしては長すぎるしね。シナリオの分岐をもっと早い段階に持ってきて、演劇自体もキャラのストーリーに絡ませた方が良かったかも。
ゲーム後半のキャラ別ルートも、プレイ中にオチが読めてしまう展開。さらに、物語の核となるのは伝説のクローバーなわけだけど、このクローバー伝説が意味を持っているのは小鳥遊夜々シナリオのみ。それ以外の柏木月音、稲森真星、日向美緒里の3人のシナリオはクローバー伝説抜きでも成り立ってしまう。だったら、クローバー伝説なんて設定を持ち出さず、普通に学園モノにすれば良かったんじゃないの? と思ってしまうんだよね。夜々シナリオはクローバー抜きには成立しない物語になっているけど、オチがスッキリしないというか、このオチで主人公たちは本当に幸せなのかなぁ? と思ってしまうようなものになっているし。というわけで、ストーリーに関しても消化不良気味というのが率直な感想かな。
©Meteor
だけど、こうした欠点をカバーしておつりが来てしまうのが、主人公とヒロインたちのバカップルぶり。ダダ甘いバカップルぶりを楽しむためにこのゲームは存在しているといっても良いくらいだ。恋人同士になるまでは素っ気なかった夜々や頼りになるお姉さんといった感じの月音、清楚なドジっ娘の真星、腹黒守銭奴の美緒里がひたすら甘えて来るのは萌え転がりまくり。特に夜々の甘えっぷりは尋常じゃないです。妹キャラに変身して「お兄ちゃん」のセリフと共に甘えてくるわけで、妹属性のあるプレイヤーなら堪らないものがあるんじゃないかな。さらにHシーンの充実ぶりも、純愛ゲームとしてはかなりのもの。内容的にはごくノーマルなHばかりで、特筆すべきものはないんだけど、ヒロインたちに甘えられながらのHは破壊力抜群。メインの4人に関してはHシーンは4〜7用意され、それぞれ尺も長めなので、実用性も十分でしょう。
完璧なゲームではないし、誰にでもオススメできるゲームでもないけど、キャラ萌えと萌えエロを求めるプレイヤーになら是非ともオススメしたい作品。特に妹属性のあるプレイヤーならかなり楽しめるんじゃないかな。個人的には主人公たちの担任の先生で寮の責任者でもある渋沢雪乃先生も攻略したかったかな。こういうダメ人間って結構好きなんだよね。
攻略
4回目のプレイが終了するまでは、出てくる選択肢は1つだけ。選択肢が出てきたところでセーブをしておけば、キャラ別エンドは簡単に回収できる。メインヒロインの4人を攻略した状態で最初からプレイし直すと、新しい選択肢が追加される。ここで「たまには早朝ランニングも悪くないか」を選ぶとシロツメエンドだ。
(もう一眠りするかな) |
☆セーブポイント |
夜々を手伝う |
【夜々エンド】 |
☆セーブポイントから |
真星を手伝う |
【真星エンド】 |
☆セーブポイントから |
月音を手伝う |
【月音エンド】 |
☆セーブポイントから |
美緒里が気になる |
【美緒里エンド】 |
たまには早朝ランニングも悪くないか |
【シロツメエンド】 |
(by Suno)