隷嬢倶楽部〜堕辱の虜囚達〜
D.O. | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play3時間 | 属性:凌辱、輪姦、調教、寝取られ |
難易度:4 | 2006/7/7発売 | オススメ:☆☆☆ |
すれ違いから始まる悲喜劇
上月グループの御曹司である上月和人は、父義一を嫌っていた。グループのためならば何をしてもよいというやり方を嫌悪していた和人だが、急逝した父の跡を継いでグループ総裁となった彼は利用されるのをよしとせず、裏切りそうな者や彼を利用しようと画策していた者を叩きつぶしてグループを掌握するのだった。だが「先代の社長が若返ったようだ」などといわれ、あまり愉快な気分ではない日々を過ごすことになる。そんなある日、和人は会員制クラブ「ナイチンゲール」という書類を見ることになった。膨大な借金を抱えていたり、弱みを握った女性をホステスとして雇い、企業幹部や役人を接待するリスクの高い違法性の高いクラブだった。取りつぶそうと考えた彼は、初恋の相手「火浦陽子」がホステスの候補者として名を連ねていることに気付く。その経緯を読み、過去にフラれた状況の原因がわかったとき、和人は彼女に裏切られのだということを知る。だがそれでも彼女のことを諦めきれない彼は、彼女の心も体もボロボロにするまで凌辱し、裏切ったことを後悔させ、逆らうことのできないように完全に堕として自分のものにすることを決意するのだった。
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ヒロインは主人公の初恋の相手である火浦陽子とその妹ひかり、そしてナイチンゲールで働いているホステスたちとなる。ホステスたちは親父に捨てられた愛人で未だに諦めきれずにそこで働いている沙由理と、和人に惹かれた雅美が関わってくるのでヒロインは4人ということになる。個別エンドでエンディングは4個+α程度と思えるかもしれないが、姉妹丼的展開と調教度合いで陽子に複数のエンディングがあるために意外と用意されているエンディングは多い。コンプリートを目指すには気合いが必要かもしれないですね。ただ、ひかり単体のエンディングはないので彼女は姉がセットになるという意味で薄幸のヒロインという感じかも。
借金をネタにかつて恋心を抱いた陽子を堕としていくというのがメインに据えられたストーリーです。和人が裏切られたという思いから堕としていこうとするわけだけど、なにやら彼女の反応にはちょっと違った印象を受けることでしょう。2人の関係が変化していく過程や妹のひかりがどのような想いでホステスに志願してきたのかなど、ストーリーの見どころはいろいろあるので、凌辱シーン以外のストーリー面でも楽しめると思います。
中途半端で悪人になりきれていない和人の立ち振る舞いでストーリー展開が変わっていく感じなのがミソかな。勢いで飛び込んできた感のある妹のひかりに戸惑う陽子や、彼女らの教育係となった沙由理の言動に注目しながらプレイしてほしい。そうすることでよりストーリーを楽しめると思いますんで。
ちなみに、ホステスたちの中では雅美が少し変わった存在でストーリーの味付けとなっている感じ。他人のことにはまったく無関心だった彼女がなぜか和人を気にしていくようになるという展開があり、ほかのルートとは先のストーリー展開が見えにくいというやや異なっている部分がアクセントとなっています。タイトル画面が陽子と雅美なのは作品的にはこの2人を推しているということなのかもしれません。
シーンのひとつひとつはエロさという面ではよくできているのですが、シーン間のストーリー演出が微妙で、エロの連続を求めるオカズ目的にしては長いし、ストーリーや設定重視の人からすれば中途半端と感じる人もいるかもしれません。お手軽派の人はその気になればテキストをスキップで飛ばせるんだということを考慮して、シナリオライターの方は思い切ってテキストは作品に掛ける想いをすべてつぎ込む勢いで多めに用意したほうがよいかもしれませんね。昨今のリリースタイトルの多さを考えるとそういう作り方を検討してみるのもありなんじゃないかと愚考します。
調教系のゲームとはいえ、調教は途中の選択肢によってイベントが発生して進んでいくので、あれこれ考えなくても大丈夫。普通のコマンド選択タイプのゲームと考えて問題ありません。ゲームシステムも快適で特に問題なしでしょうか。既読スキップを選んでおけば、未読部分はクリック待ち、既読部分は自動的に飛ぶのでコンプリートを目指しての繰り返しプレイは楽でしょう。ただ、ちょっとシステムのアイコンがどのような意味なのかがわかりにくいかな。カーソルを持っていくと機能名がポップアップ表示されるから問題はないんですが、直感的ではないものがあるのも事実。このあたりが将来的に改善されるといいんですけど。なお、登録されるCGは80、回想は40となっています。テキスト量も意外にあるのでよほどストーリーを重視する人でない限り、ボリューム的には大きく不満を感じる人はそれほどいないんじゃないかな?
無難にまとまっていて可もなく不可もなくという感じの作品です。あと一歩というのを踏み出すような部分がないので、どういう人にお薦めなのかと問われると答えるのがちょっと難しいかも。属性にあう人ならばそう外れ感を受けたりはしないでしょうけど、無難になりすぎていて明確な方向性をユーザーに示せていないような印象を受けました。そのため、おそらくこれまでのエロゲのプレイ本数が多くて目の肥えた人ほど満足度が高くはならないんじゃないかと思います。個人的には標準より上の☆☆☆+ほどと感じましたが、あまり数をプレイしていない人ならば☆☆☆☆クラスと判断しても大丈夫なんじゃないかな。
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攻略
ほとんどの選択肢がエンディング分岐に影響してくるのでチャートはあまり意味がないかもしれません。多くの選択肢が分岐条件に関わっているので。併記している部分はCGの分岐であるため、セーブして両方を見てほしい。一応チャートは左側の選択肢でエンディングに進むことを確認している。ストーリーに沙由理が絡んできそうなイメージがあるけれど、雅美のほうが絡んできていることに気付けば難易度は下がるんじゃないでしょうか。
沙由理を抱いてみる |
膣内に出す |
自分で確かめる |
陽子と会わせる |
話す |
☆セーブ1 |
認める |
【姉妹エンド:肉奴隷】 |
☆セーブ1から |
認めない |
【姉妹エンド:ひかり堕落】 |
雅美を抱いてみる |
膣内に出す/外に出す |
雅美に頼む |
陽子と会わせない |
陽子を抱く |
☆セーブ2 |
受け入れる |
雅美を抱く |
雅美を抱く |
【雅美エンド】 |
沙由理を抱いてみる |
☆セーブ3 |
膣内に出す |
☆セーブ4 |
沙由理に頼む |
陽子と会わせない |
陽子を抱かない |
ストレートに訊ねる |
沙由理を犯す |
【沙由理エンド】 |
☆セーブ4から |
自分で確かめる |
陽子と会わせない |
陽子を抱く |
受け入れない |
【陽子隷属エンド】 |
☆セーブ3から |
外に出す |
雅美に頼む |
陽子と会わせない |
陽子を抱く |
受け入れない |
【陽子壊れエンド】 |
☆セーブ2から |
受け入れない |
【陽子陥落せずエンド】 |
(by 天城螢)