叔母の寝室

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妖艶な叔母と清楚な従姉妹の間で…

平凡な学生の健太は、両親の長期出張で1人暮らしをすることになった。その間、元教師でもある叔母の鞠乃に勉強を見てもらうことに。そんなある日、健太は従姉妹の玲那の下着の匂いを嗅いでいるところを鞠乃に見つかり、誘惑されて関係を持ってしまう。密かに想いを寄せていた玲那と妖艶な魅力を持つ鞠乃の間で揺れ動く健太だったが…？

この作品は鏡龍樹氏の官能小説『叔母の寝室』をゲーム化したもの。最初に言ってしまうと、Sunoは原作の小説は読んだことがない。以下のレビューは全て原作を知らない者の目から見たものということで。

©Puzzlebox

Puzzleboxというと『さくらリラクゼーション』や『に〜づまはセーラー服』といった、明るい雰囲気のものが多かったけど、このゲームはダークというか、インモラルな雰囲気の強いストーリー。このあたりは官能小説が原作と言うことが影響しているんだろうね。ただ、他のブランドでも官能小説が原作というゲームはあるけど、そうしたゲームと比べて官能小説らしさは稀薄かも。他のブランドの原作付きゲームはいかにも官能小説らしいテキストだったりするけど、このゲームのテキストは一般的なゲームに近い、癖のないものになっている。官能小説をあまり読まない人にも馴染みやすいんじゃないかな。

ストーリーはやや起伏に乏しいという印象。一応、最後にオチは用意されているけど、かなり早い段階で先が読めてしまうので、特別な驚きなどはない。小見山瑞穂というゲームオリジナルのキャラも登場するけど、こちらはバッドエンドのために用意されたようなキャラで、ストーリー面ではほとんど活躍しないので、やっぱり特別なサプライズはナシ。原作のストーリーを壊さないために瑞穂の登場機会を少なくしたのかもしれないけど、これだとなんのためにオリジナルキャラを出したのか分からなくなってしまう。もうちょっと瑞穂がストーリーに絡んでくると、もっと物語を楽しめたんじゃないかなぁ？

正直、ストーリー面ではイマイチだった本作だけど、Ｈシーンはかなり充実している。総イベント数は20で、ゲーム開始直後からイベントが発生するし、ゲーム中はまさにイベントの連続なので、途中でダレてしまうということもない。イベントの分岐なども結構あるので、その点でも楽しめる。ただ、鞠乃や瑞穂とのイベントは女性主導型のＨになってしまうので、この点は好みが分かれてしまうかも。特に鞠乃とのＨでは主人公が精液を舐めさせられたりするイベントがあったりして、プレイヤーによっては引いてしまうこともあるかもしれない。まあ、こういった点はいい悪いではなく、純粋にプレイヤーの好みの問題になってしまうけどね。

全体としては、ストーリー的には物足りない点もあったけど、Ｈシーン目当てなら十分に満足できる内容の作品。特に年上の妖艶な女性に誘惑されて…というシチュエーションが好きなら要チェックの1本。いい意味で官能小説らしさが薄いので、官能小説が原作のゲームを敬遠していた人も安心してプレイできるはずだ。

   使い方

攻略

CG差分は見ていないものも自動的にCGモードに登録されるので、チャートでは特に回収ルートを作っていない。これは回想モードからもチェックすることができるので、気になる人はそちらからどうぞ。瑞穂のイベントは電話するかメールするかで内容が変わってくるので、必ず両方を見ておくこと。

（by Suno）