AYAME〜人形婬戯〜
Lilith Mist | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
ダウンロード版:1800円(税別) | 1Play5時間 | 属性:伝奇、和服、純愛 |
難易度:2 | 2006/6/28発売 | オススメ:☆☆☆ |
廃村で出会った美しい少女の正体とは?
ある夏の日のこと、主人公の鬼方純一は、20年前に失踪した祖父の手紙を発見する。家族にあてた最期の手紙には、「私は見つけてはいけない物を見つけてしまった」という一文が…。何やらただならぬ気配を感じ取った純一は、祖父が行方不明になった鬼方村に向かうのだった。鬼方一族ゆかりの地・鬼方村に到着した純一は、祖父の住んでいた屋敷に滞在するのだが、そこで不思議な体験をすることに。夢の中で出会った謎の少女「あやめ」にソックリな人形を、屋敷の地下で発見したのだ。しかも、翌日には生身の少女「あやめ」にも出会ってしまう…。夢の中の少女、人形、そして目の前にいるあやめ。彼女たちと純一との間には、なにか深い因縁めいたものがありそうだが…。そして、あやめの美貌に魅入られてしまった純一は、どのような運命を迎えるのだろうか?
©Lilith
このゲームは、リリスの新ブランド「Lilith Mist」の記念すべき第一作目の作品だ。Mist=濃霧。うっすらと霧のかかったミステリアスな雰囲気を重視した、伝奇・ホラー・オカルトといったジャンルをメインに扱っていくブランドのようだね。さて、まずは気になるボリュームだけど、差分計算しないCGが31枚、回想が12シーンという内容。CG40枚越えが当たり前ともいえるリリスにしては、いささかボリューム不足な感も否めない。…が、今作はCGが少ない代わりに、テキスト量が豊富で読み応えはバッチリキープ。物語の世界観にどっぷり浸ることができれば、CG量の少なさはあまり気にならない仕上がりだ。CGモードを起動して、「あっ、CGこんぐらいしかなかったんだぁ」って気付く感じかな? ただ、ブラックリリスの作品みたく「安くてHがいっぱいな低価格ソフトが好き」って人は、Hのボリューム感には不満を抱くかも。
Hシーンの方向性は純愛の味付けが濃いめで、主人公とヒロインの儚く悲しい愛の行方を描いている。個人的には、得体の知れないHな儀式とか、村人たちによる輪姦みたいな、鬼畜でディープなイベントをメインに描いてくれた方が良かったかな。まぁ、そっち方面はブラックリリスの受け持ちなんだろうね。このゲームのHは「Mist」らしく、淫で美しい官能的なHシーンをメインにしているので、こっち方面のHが好きな人にはツボにはまるハズ。着物姿に漆黒の髪と色白の肌。そんな清楚で美しいヒロインが乱れまくる姿は、グッとくるものがありますな。着物の半脱ぎHが多いのもポイント。和風テイストなHが好きって人にもオススメっす。
ただ、ちょっと残念なのは物語の展開が一本道すぎるところかな。物語の完成度は高く読み応えもあるけど、エンディングは二種類だけで物語が分岐するのはラスト直前。ゲーム前半から後半まで共通テキスト部分が多いので、二回目のプレイで新たに分かる謎などは少ない。複数回のプレイを前提とした作りだったら、もっと高く評価したい作品ッスね。というわけで、CG量や分岐構造などをメインに評価すると☆3個ぐらいの評価だけど、物語の完成度や文章・表現力を重視するなら☆4個って感じかな? プレイヤーの趣味が「Mist」のコンセプトに合ってるか否かで評価は別れると思う。
攻略
選択肢は3つあり、全部正解を選ぶとグッドエンドへ。ひとつでも間違えるとノーマルエンドだ。選択肢は少ないけどテキスト量は豊富なので、選択肢数からボリュームを判断しないようご注意を。
ノーマルエンド |
それほど… |
そ、それでも… |
が、我慢できない… |
グッドエンド |
どうしても… |
それは… |
我慢する… |
(by イ・ヤン提督)