Relict2〜エピソード・ムーン〜
AniSeed | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play20時間 | 属性:けもの娘、純愛 |
難易度:3 | 2006/4/28発売 | オススメ:☆☆☆ |
可愛い獣娘たちとの純愛ストーリー
遠い昔、月世界では「けものびと」と呼ばれる獣人たちが暮らしていた。彼らの世界・国津星(クニツボシ)では草食系のウサギ族が中心に朝廷を作り、国を治めている。しかし、草食系とは対を成す肉食系の種族が次第に朝廷に不満を持ち始め、ついには国土全体を覆う戦争が起きてしまう。肉食系のヒョウ族でありながら幼少時に部族から追放された主人公・クロスもまたその戦争に巻き込まれていく。朝廷に拾われ、女王の側で育った彼は種族に囚われず、恩義ある朝廷のために戦士として戦うことを決意し、戦禍の中へと身を投じたのだった。しかし、戦況は日を追うごとに苦しくなるばかり。芳しくない戦況に危機感を覚えた朝廷上層部は、最終手段として圧倒的な破壊力を持つ“トキジク”を開発する。戦場でその強すぎる威力を間のあたりにしたクロスは朝廷への不信感を募らせ、次第に居場所を失っていく。そんな中、敵対勢力のヒョウ族の少女と出遭った彼は、運命を決める一大決心をするのだった。
©AniSeed
「けものびと」という独特の動物系キャラが活躍する和風ファンタジー風な作品。獣人というと思わず獣姦とか異種姦というようなハードなHを想像してしまったダメな自分がいますが、本作はあくまでアニメ風の可愛いけもの娘と接する純愛物です。まずそこを誤解はしないように…。ハードなものとはまったく正反対の萌え系ですので。獣といっても猫耳やウサ耳がついただけの、軽いコスプレ程度と考えてもらって間違いないでしょう。そんな可愛いキャラクターたちを操り、反対勢力、そして朝廷との戦いへと入っていきます。その過程で主人公が次第に中心になっていき、物語を大きく動かしていくことになります。各ヒロインも主人公を慕い、モテモテ状態に。この辺りは王道ですが、十分楽しめました。なお、タイトルに「2」がつくことからわかるようにシリーズ物なわけですが、前作の遥か過去を描いた舞台設定ですのでいきなり本作からプレイしても問題はないです。
可愛いキャラと並んで本作の売りとなるのが本格的なS・RPGに仕上がっている戦闘パートでしょう。その可愛い作風とはうってかわり、戦闘パートは少々難易度は高めに感じました。単純に敵の隣に移動させ、攻撃していればクリアできる…というものではなく、しっかりと味方の動きを考えなければ勝利できないステージがあります。特定キャラの護衛や、脱出作戦など詰め戦略のようなステージでは各プレイヤーを悩ませることは必死でしょう。戦略S・RPGが好きな人にはぜひオススメです。またステージクリア後に取得したアイテムを用いて、自由に装備品を合成することができるシステムはとてもよかったと思います。うまく合成を絞っていけば最強装備を早い段階で入手でき、戦闘パートを有利にすることが可能です。このアイテム合成は1度のプレイでは極めることは不可能ですが、クリアデータの引継ぎにより所持アイテムをすべて持ち越せるため、それを利用することにより次々と強力なアイテムを複数作り出せるという楽しみがあります。アイテムを揃えるのが好きな人などは何周も繰り返してプレイしつつ、最強の自軍データを作ってみるのもおもしろいかもしれないですね。
ヒロインも多く、クリアデータの引継ぎによる合成などやり込み要素があっただけにストーリーが一本道なのは残念に思えました。途中で特定ヒロインの個別ルートがあったり、エンディングが複数分岐用意されていれば何度も遊ぶ気になると思うのですが、1回で制覇できてしまうのではそれもなかなか難しい。Hイベントの回数はある程度用意されていましたが、やはり物語として複数のルートは欲しかったと思います。2週目以降に引継ぎ特典がつくのであれば尚更です。ステージ数は全部で23とそこまで多くはなかったので、もう一歩ボリューム面で一工夫あればより個人的な印象が上がったと思います。
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攻略のアドバイス
- CG制覇について
- ストーリーは一本道なので、クリアすればほとんどのCGは自動的に埋まる。例外として4章ラストでのヒロイン選択(セツナ・ミオ・メロウ・シオン・ナギ)と最終章決戦前のヒロイン選択(ナユタ・セツナ)が分岐点として存在しているので、以上の2点でセーブを残しておき、分岐するHイベントを回収すればよい。
- 育成の方針
- ステージクリア後に自由にEXPを振り、好きなキャラを育てていけるシステムだが、基本的には主人公オンリーでどんどんLVを上げてしまうのが一番効果的。というのも、ヒロインなどサブキャラは出撃できないステージが途中であるため、サブキャラ中心でいくと途中で躓いてしまう可能性もある。基本は主人公、余ったEXPで好きなサブキャラを育成するのがオススメ。
(by RYO)