AXIA
Triangle | Windows98/2000/Me/XP | 800x600 |
8800+税 | 1Play10時間 | 属性:お姫様、魔法、陵辱、触手 |
難易度:6 | 2006/4/28発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
敵は魔王! 報酬は姫の身体!! 剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたAVG+RPGゲーム
強大な魔力を持ちながらもフィクサーと呼ばれる闇稼業を生業にする主人公・クーロン。彼は旅の途中で立ち寄ったトリエスタン王国で魔物と戦う美しき姫と出会う。王国の第一王女である彼女・アーネリアは、幼い頃に両親を失ってからずっと1人で国を襲う魔王軍と戦ってきたらしい。王家の血を引いていることで他の者よりも遥かに優れた魔力を持つアーネリアだったが、圧倒的な魔王軍の前に何時までもつかもわからない戦いであることは明白…。事情を知ったクーロンは彼女に興味を持ち始め、その過酷な戦いに手を貸すことを申し出る。ただしそれにはある条件があった。フィクサーが本来の力を発揮するためにはSEXによって相手の魔力を分けてもらう必要があり、つまりはその相手として姫を指名したのである。自らの身体を差し出すことに戸惑うアーネリアだったが、その行為で国が救えるのなら、とクーロンの要求を呑むことを決意する。こうして二人の間に契約が成立、果てしない魔王軍との戦いが幕を開けるのだった。
©Triangle
魔法少女モノに定評のあるTriangleの新作は、中世ファンタジー風の世界を舞台にした姫のパーティーと魔物たちの戦いを描いた作品になっています。力を貸す代わりに姫の身体を自由できる権利を得た主人公。当然ながら中心となるのはそのアーネリア姫のHであり、民のために自らを差し出した彼女との毎晩のプレイを堪能できます。選択肢はほとんどなく、その姫とのH時に純愛を貫くか、陵辱してしまうかの2択だけというシンプルぶり。ルート分岐もその2択によるものなので、基本的な構造としてはわかりやすいでしょう。AVGパートが楽な分、本作ではもうひとつの側面であるRPGパートにプレイヤーを考えさせる部分が置かれています。ゲームは各地の魔王軍を姫パーティーが退治しながら進むのですが、その流れがRPG風味で形作られます。マップを自由に移動しながら遭遇した敵を倒したり、特定箇所に隠されたアイテムを発見したり、街に寄ってサブヒロインとのHを楽しんだりと、かなりボリュームのある内容になっています。雑魚敵を倒すことで主人公たちをレベルアップ、自由に育成することもできるなどRPG色がかなり強く、選択肢のみのAVGゲームよりもゲーム性を高めた作品であるといえるでしょう。このように純粋に遊べるゲームとしても評価できることを記しておきたいと思います。
この手の作品を購入する読者のお目当てのひとつといえば『敗北エッチ』だと思うのですが、このAXIAでもそれは健在です。RPGパート中に置いて敵に敗北すると、その相手によりさまざまなパターンの敗北Hへと発展します。捕まってしまった姫には一般兵、ボス敵、魔術師によるスライム責め、触手、寝取り系…など数多くの陵辱される運命が待っています。もちろんメインの姫だけでなく仲間であるエルフの女剣士やメイド風忍者などにも同様の敗北Hが用意されています。高貴な姫が敵に陵辱されてゲームオーバー、というシチュエーションが好きな人には文句なしにオススメですね。ただ、同社の過去の作品『スイートナイツシリーズ』などに比べると触手の比率はかなり少なくなっています。触手で陵辱〜というのは一部ですので、それをメインに期待することはやめた方がいいですね。
RPG要素を強め、ゲーム性を高くしたというのは勿論評価できる点だと思うのですが、少し視点を変えるとゲーム進行に時間がかかりやすくなった(=メンドクサイ)とも思えました。例えばお目当てになる敗北Hにしても、選択肢で簡単にイベントに入れるものと違い本作ではわざと負けるという行動を起こさなければなりません。しかも、どの敵に敗北するか? 最後に倒される味方が誰か? といった要素でHイベントの分岐条件になっており、これを毎回狙っていくのは結構しんどい作業になります。初プレイとなる1周目は良いとしても、2周目以降には戦闘をスキップする機能をつけたり(敗北や勝利)、そうでなくても味方のレベルやアイテムを引き継いでプレイが楽になるようなおまけは欲しかったかな。新しいシステム自体は悪くないと思うので、もう少し考えてあると文句なかったですね。
(by RYO)