全て奪ってやる!
ワッフル | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:4500円(税込) | 1Play4時間 | 属性:母、妹 |
難易度:6 | パッケージ版:2005/10/14発売 ダウンロード版:2008/9/19発売 | オススメ:☆☆☆ |
10日間で義父からすべてを奪い取れ!
母、敦子が再婚したことで主人公の生活は一変した。それまで主人公が担ってきた、家族の中での男としての立場が義父に奪われてしまったのだ。敦子も妹の木葉も主人公より義父を頼るようになり、義姉の芹菜との関係も上手くいかない…。そんな時、義父が10日間の出張に出ることになった。主人公はその10日間で女たちを手なずけ、義父からすべてを奪い取る決意をする。
©ワッフル
攻略可能なキャラクターはメーカーホームページから分かるように、母の敦子、妹の木葉、義姉の芹菜、従妹で幼なじみのルイの4人。シーンによってCGの質には多少のバラツキがあるようにも感じるけど、おおむね問題なし。ゲームは前半の10日間でヒロインを決定し、後半の10日間で選ばれたヒロインとの生活を描くというシステムになっている。タイトルからは鬼畜陵辱モノを連想してしまうかもしれないけど、実際のゲームはマッタリした雰囲気で進むので、鬼畜な感じはあまりないね。基本的に主人公が嫌っているのは義父だけで、それ以外の女のコに対しては好意的なのでそうなってしまうわけだけど、この点は好みが分かれてしまうかも。鬼畜系のストーリーを期待していると期待はずれになってしまうけど、恋愛AVGが好きなら違和感はないでしょう。ただ、バッドエンドはかなり後味が悪い。まあ、すべてのキャラにハッピーエンドが用意されているので、問題はないだろう。
ストーリー面での最大の問題は、なぜ主人公が義父を嫌っているのかの説明がないこと。異常なほど義父を嫌っているのは分かるんだけど、その理由が分からないから単なる主人公の我儘に見えてしまう。ルートによっては義父に同情したくなるほど。主人公と義父の関係をもうちょっと描いていたら、もっと物語に説得力が出たと思うんだけどねぇ…。システム的にはCGの使い回しが多いことも気になった。エンディングは同じでも、そこに至るまでのルートはいくかあり、そのルートによってイベントが変化するんだけど、イベントが変化してもCGは同じだったりすることが多い。さらにテキストもほとんど同じなので、イベントを探す楽しみがあまり感じられない。低価格ソフトならともかく、フルプライスのソフトでこれはちょっと…。さらにシナリオやイベントの分岐が多い割にセーブ可能数が少なかったり、効果音が鳴っているときはマウスクリックを受け付けなかったりという問題も。快適にプレイするためにも、システム面はもうちょっと練り込んでほしかったな。
個人的には芹菜のキャラクターやハーレムルートが結構ツボだったので、オススメ度は☆3つ。母や妹とのHに萌えるという人も楽しめるんじゃないかな。だけど、そうでない人は☆1つマイナスして考えた方がいいかも。ストーリーをもうちょっとなんとかすれば背徳感たっぷりの物語になったと思うだけに、少々もったいない作品といえそう。
(by Suno)