ふたりの兄嫁

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ラブラブな雰囲気を楽しめる調教SLG

©Selen

幼いころに両親が離婚し、母親が蒸発してしまった富士見兄弟。主人公の進也は長兄の勇二に育てられ、現在は豊永学園に通う2年生。生い立ちは不幸なものだった進也だったが、勇二の妻の紗由美や紗由美の妹で幼なじみの静玖たちに囲まれ、平和な毎日を過ごしていた。そんなある日、次兄の祥悟が結婚することに。その相手のあかねは、進也が幼いころに結婚の約束をした女のコ。あかねは進也と祥悟を間違えていたのだった。しかも祥悟は大の女嫌い。あかねは祥悟を振り向かせるため、進也を相手にＨの特訓を始めるが?

ジャンル的には調教SLGとなる本作だけど、調教という言葉から連想するようなダークな雰囲気は全くなし。バッドエンドはあるが、それ以外は明るい雰囲気で物語は進んでいく。ゲームシステムはSelenファンにはおなじみのマトリックス。調教SLGだと愛撫などで性感を開発しまくっていると、初めてのセックスで感じまくりなどということが起こりがちだけど、このゲームではそんなことは起こらない。それぞれの状況にふさわしい反応が返ってくるので、調教をリアルに感じることができる。システム的にはもはや完成の域に達したといってもいいものなので、安心してプレイできるのはうれしいところ。ただし、難易度は非常に高い。生半可な気持ちで手を出すと、返り討ちにされてしまうだろう。まあ、じっくりとプレイするのが好きなSLG好きには堪らないゲームではあるんだけど…。

調教できるのは、メインヒロインのあかね、主人公にＨを教えてくれる紗由美、幼なじみの静玖の3人。とはいっても、静玖を調教できるのはハーレムルートだけだし、紗由美はおまけ的な雰囲気が強い。最初は主人公に対して反抗的だったあかねが、しだいにうち解けていくのは調教SLGの醍醐味を感じることができるはず。好感度が上がってくると、最初のころの態度がウソのように、ラブラブなＨを楽しむことができる。さらにサブヒロインである静玖との関係も注目したいところ。2人が主人公を取り合うところは、ゲームのクライマックス。特にあかねルートででは、プレイしていて思わずあかねを捨てて静玖に走りそうになってしまいましたよ。

また、このゲームではヒロインごとのルートの他にハーレムルートも用意されている。キャラ別のルートに比べて、やや難易度は高くなっているがシナリオはもっとも充実している。というより、ハーレムルートがメインといってもいいくらい。このルートでのあかねのかわいさは、もはや別格。そのぶん、紗由美ははじけてるというか、壊れてるけどね。

ゲームシステム的にはこれまでのSelenの作品とほとんど同じなので、Selenファンなら買いの1本。明るい雰囲気の調教SLGがほしいという人や、ツンデレ好きにもオススメ。ただし、お手軽系ゲームを探している人は要注意。明るい感じのパッケージデザインに惹かれて手を出してしまうと、痛い目を見ることは必至。反対に難易度の高いSLGが好きという人なら満足できる内容だ。というわけで、ハードなSLGが好きという人はオススメは☆4つと考えてもらっていい。

最後に一言。CGモードがないのは、どんなこだわりからなんでしょうか?　なにか哲学的な理由があるんでしょうか?　そろそろ、SelenのゲームにもCGモードをつけてほしいんですけど……。

（by Suno）