ぱいめが
smart | Windows98/Me/2000 | 800x600 |
8800円+税 | 1Play約6時間(音声オン時で約8時間) | 属性:巨乳、眼鏡、コメディ |
難易度:4 | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆ |
眼鏡は体の一部です
©smart
眼鏡っ娘をこよなく愛する久住晟は眼鏡同好会の部員。夏休み明けに行なわれるミスコンテストに眼鏡っ娘を出場させる計画を立てていたところ、部長と意見が対立。部長はぺた眼鏡萌え、晟は巨乳眼鏡萌えだったのだ。口論のあげく、部長は「ぺた眼鏡同好会」への改名を宣言。晟は同好会を飛び出し、巨乳眼鏡同好会を設立し、ミスコンテストへの出場をめざすが……。
ゲームはオーソドックスなコマンド選択型AVG。特別変わったところはないが、必要と思われるものは一通り装備しているので、不満を感じることはないだろう。ややメッセージスキップが遅いような気もするが、まあ問題はなし。選択肢の数も少な目で、難易度は低い。システム面での最大の問題は、「n」のような意味不明の文字が表示されたり(もしかしてスクリプトの文字が表示されてしまっている?)、メッセージがテキストウインドウからはみ出してしまうことがある点。これは修正差分をインストールしても改善されない。致命的というわけではないが、ノリが重要な作風だけに気になるところだ。
物語は一言で言えばバカゲー。決して悪い意味ではなく、無駄にテンションの高い主人公が巻き起こすドタバタはコミカルでなかなか楽しめる。物語は前半と後半に分かれていて、前半は巨乳同会を作るまでのお話。ここでは部室となる部屋や部員を探すというストーリー。この部分ではHシーンは一切ナシ。主人公を目の敵にするつるぺたデコ眼鏡の風紀委員とのバトルなどでテンポ良くストーリーが進んでいき、プレイヤーを飽きさせない。ちなみにこの風紀委員の永沢玲は音声が絶品。キャラのイメージぴったり合っているのはもちろん、セリフも楽しい物ばかり。プレイする際は決して音声をオフにしたりしないように。
そして部室や部員が決まって、ミスコンをめざすのが後半のメインストーリー。ここではHシーンのオンパレード。ミスコンで優勝するための特訓をしているうちになし崩し的に……というのがパターンだが、Hシーンの尺も長く、描写もなかなか濃厚。回数もキャラによって差はあるが7〜8回と十分。もちろん、Hシーンでも主人公の巨乳への偏愛ぶりは健在。主人公の暴走ぶりは好みが分かれそうではあるが、作品のノリには合っている。攻略可能キャラは幼なじみの日比野梓鶴と生徒会副会長の若宮奏の2人。人数を絞った分、キャラがかぶることもなく、天然ボケ娘の梓鶴とツンデレ系の奏と個性がはっきりしているのも好印象。肝心のCGもかわいく、キレイに描かれているので満足度は高いはず。
不満点を上げれば、ストーリーが薄いところが気になる。バカゲーなのだから緻密に張り巡らされた複線だの、感動的なシナリオは必要ないといえばないわけだけど、思わず「はぁ?」といいたくなるような展開もあったりするのだ。眼鏡っ娘萌えというわりに突然、伊達眼鏡でもOKになってしまったり、いよいよミスコン開催というところでいきなり不参加になったり…。主人公が勢いだけで無理やりトラブルを解決していく、という展開の方がむしろ自然だった気がする。まあ、細かいことは気にせず、ノリと勢いを楽しむというのがこの作品の正しい楽しみ方なのかも。
とりあえず、巨乳と眼鏡っ娘が好きな人にはオススメ。特に主人公の巨乳へのこだわりは、オッパイ星人なら十分に楽しめるだろう。そして、ナンセンスなドタバタコメディが好きな人にもオススメ(もっとも、この作品の設定で泣かせる感動的なシナリオを期待する人もいないだろうけど……)。オススメ度は☆3つとしたが、強引なノリのコメディが好きな人なら☆4つと考えてもらっていい。CGが気に入ったならプレイして損はない作品。
(by Suno)