おね・たま〜ボクとお姉ちゃんと狐の湯〜
Dream Soft | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play4時間 | 属性:姉 |
難易度:6 | Keyディスク必要 | オススメ:☆☆☆☆ |
不思議な湯の湧く温泉で女将捜し
温泉宿の一人息子として生まれ、大学で経営の勉強をしている主人公。そんな主人公が実家から呼び戻された。なんと、温泉宿の命ともいうべき温泉が枯れそうになっていて、宿は開店休業状態だというのだ。宿を救うためには古くからの言い伝えにしたがい、新しい女将を迎えて温泉の守り神である御狐さまを祀るしかないという。とはいえ女将といえば主人公の結婚相手。しかも女将候補として選ばれたのは、主人公が幼いころからお姉ちゃんと慕ってきた2人の従姉だった。
まずなんといっても、明るくコミカルな雰囲気はGood。CGから連想する雰囲気を期待してプレイすればまず、裏切られることはない。基本的に2人のお姉ちゃんが主人公を取り合うという、三角関係の物語になるわけだけど、ドロドロした雰囲気は皆無。どのルートに進んでも明るく、ポップなストーリーが繰り広げられる。そして、忘れちゃいけないのが、宿の守り神であるとうか。神様としては半人前で、まだ言葉を話すこともできないという設定のキャラなので、セリフらしいセリフはほとんどなく、CGもエンディングもないんだけど、そのかわいさはかなりのもの。とうかを見るためだけにこのゲームをプレイしても損はないほど。もちろん、メインヒロインである悠や優希も魅力的ではあるんだけどね。
©Dream Soft
ゲームシステムはコマンド選択型AVG+ミニゲーム。AVG部分は説明の必要もないほどオーソドックスなもの。となるとポイントはミニゲームということになるが、これは陣取りゲームとなっている。難易度は高すぎず、低すぎずでちょうどいい感じ。ランダム要素もあるので100%確実に勝利するというのは難しいけど、コツさえ掴んでしまえば、ほぼ負けることはない。ゲーム時間も1回数分程度。ミニゲームによって物語のテンポが悪くなってしまっては本末転倒なので、その意味でもちょうどいいアクセントとなっているといえそう。
ただ、ミニゲームの結果により、発生するイベントが変化してしまうのは要注意。ミニゲームで稼いだポイントを使って温泉を購入していくことになるのだが、どのタイミングでどんな温泉を買うかによってかなり細かくイベントが分岐する。温泉購入によって分岐するイベントはエンディングへの影響は少ないが、CG、回想のコンプリートをめざす場合はそれなりに試行錯誤が必要だろう。もっとも、1度ゲームをクリアするとおまけモードでミニゲームをプレイ可能になり、ここでポイント稼ぎができるので、なんどもゲームをプレイし直す必要はない。
このゲームの最大の問題点はCGの少なさ。非常に魅力的なCGなので、CG目当てにゲームをプレイする人も少なくないだろうけど、CGは差分なしで46枚。イベント数そのものは決して少なくはないんだけど、同じCGが使い回されていることが多いのだ。これはちょっとがっかり。イベントごとに異なったCGが用意されていたら、ボリューム的にもかなり満足できる内容になったと思うんだけど…。
とりあえず、お姉さんキャラに積極的に迫られたい、という人には文句なしにオススメ。1プレイのプレイ時間もそれほど長くないので、手軽にプレイできて、明るいストーリーのものがほしいという人も満足できる内容。CG枚数が少ないということで☆1つマイナスで☆4つというオススメ度にしたけど、この点さえ了解していれば万人にお勧めできる作品。
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(by Suno)