冥色の隷姫〜緩やかに廃滅する青珊瑚の森〜
エウシュリー | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8600円+税 | 1Play15〜20時間 | 属性:陵辱、やり込み系SLG |
難易度:8 | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆☆☆ |
魔人となって世界を制圧!
魔術を追求した末に、人ならざる者となったイグナート。緑豊かな大地、グレイスメイルではイグナートとエルフの王国、ルア=グレイスメイルの戦いが続いていた。だが、ついに王国は敗れ、停戦の条件として出されたのが、王女シルフィエッタを差し出すことだった。シルフィエッタは祖国と民を救うため、魔人イグナートの元に赴くが…。
©エウシュリー
『戦女神』シリーズや『幻燐の姫将軍』シリーズが面白かったので、今回はブランド買い。エウシュリーというとゲーム性の高い作品が多いわけだけど、今回も難易度は高め。ゲームは1週間を1ターンとして進み、最長で250週(ゲーム自体は100週くらいでクリア可能)なんだけど、1回目のプレイでは50週保たずに全滅…。まあ、ちょっとしたコツさえ掴めばなんとかなる難易度だし、厳しいのは序盤だけ。ゲーム後半になれば、思うがままに他国を蹂躙できて気分は爽快。ただ、序盤の難易度が高いので、この部分で挫折して投げ出してしまう人も出てしまうかも。ゲームのコツを掴むために、詳細なチュートリアルがついているんだけど、ゲームオーバーになってしまったらもう1度チュートリアルを確認してみよう。きっとゲームクリアのためにヒントが見つかるはずだ。全体的にゲームの完成度は非常に高いので、SLGが好きな人ならかなり満足できる内容だね。
ゲームのエンディングは10種類用意されている。プレイ時間が長く、難易度も高めのゲームでエンディング10種類というのはキツそうに見えるけど、2回目以降のプレイではいろいろなオマケ要素が使えるので、繰り返しのプレイも苦痛にならない。使用可能なオマケ要素はステータスの引き継ぎや、戦闘スキップ、パラメーターの書き換え、特殊ユニットの追加など。これでもかというくらいユーザーフレンドリーな機能が追加されるので、自由自在なプレイが可能。難易度の変更もできるので、やり込み派のプレイヤーも満足できるんじゃないかな。ゲーム本編では敵対関係にあった国を使ってのプレイもできるので、本当に長く楽しめるゲームという感じ。
システム的には高い完成度を誇る本作だけど、シナリオ的には「?」と思ってしまった点も。1つ目は主人公のイグナートが悪の権化のような人物として描かれている点。当然、イベントは陵辱系だけになってしまう。これは欠点というわけじゃないけど、好みは分かれてしまいそう。2つ目は味方ユニットに感情移入しづらいという点。このゲームでの味方ユニットは個性のない単なるコマの1つとして扱われているので、感情移入のしようがない。制圧した国のお姫様や女騎士をユニットとして使えれば、かなり違ってきたと思うんだけどね。恋人や国民を人質にとって無理やり戦わせるという風にすれば、イグナートの鬼畜っぷりも強調できるし。3つ目はシルフィエッタ以外の女性キャラのシナリオが薄いという点。各国のお姫様や女騎士は、捕らえて陵辱してオシマイという扱い。魅力的なキャラも多いだけに、この扱いはちょっともったいない。その代り、シルフィエッタのイベントは調教も含めて充実しているから、シルフィエッタのファンなら大満足なんだけどね。
個人的にはかなり楽しめた作品なので、オススメ度は迷わず☆5つ。歯ごたえのあるSLGが好きだという人なら、ぜひともプレイしてみてほしい。ただし、SLGが苦手な人にとってはクリアすることすら難しい作品でもあるので、その点だけは要注意。
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(by Suno)