クライミライ3
FlyingShine黒 | Windows98/98SE/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) | 1Play4時間 | 属性:陵辱、輪姦、コスプレ、ぬるぬる |
難易度:4 | Keyディスク必要 | オススメ:☆☆☆☆ |
ダークな展開だけに特化した鬼畜なAVG
このゲームは、『アカルイミライ』に登場したヒロインたちを、陵辱され続ける悲惨な運命・未来に導くという、ダークサイドだけをクローズアップした作品だ。シリーズで人気の高かった閑谷紫苑と神目楓をメインヒロインに据え、主人公との微妙な三角関係を描いている。紫苑は主人公を一途なまでに慕っているが、楓も主人公に対し秘めた想いを抱いている。しかし、楓は親友の紫苑に気づかって、主人公に告白できない悶々した日々を過ごしていた…。
そんな三角関係も、主人公がどちらを選ぶか答えを出せば一挙に解決。物語の核となるのは、主人公に選ばれなかったヒロインの運命だ。主人公を振り向かせることができなかったヒロインは、弱り目に祟り目というか、悲惨な展開の連続! 女のコを食い散らかしてる資産家の御曹司茶屋町水蘭に弱みを握られ、陵辱されつづける日々が…。欲望のままに襲いかかる学生の相手をするのはもちろんのこと、お客を取らされたり、AVへ強制出演させられたりと真っ逆さまに堕ちていく。クライミライのタイトルに相応しい転落ルートが描かれているので、陵辱ゲーが好きな人は満足できるハズ。また、陵辱イベントにはコスプレや、ぬるぬるプレイなども多数盛り込まれているので、マニアックなプレイを期待している人もバッチリだ。
©FlyingShine黒
全体としては陵辱に特化しているので、鬼畜ゲーが好きな人に安心してオススメできるが、微妙な好き嫌いが分かれる可能性はある。というのは、悲惨な展開が描写され鬼畜な内容であるには違いないけど、ヒロインが徐々に快楽を受け入れ、抵抗することをあきらめてしまう感じの展開もアリ。心の中では「なんで私がこんな目にあうの…」と運命を呪いつつ、激しくは抗わない。個人的には抵抗してくれないと和姦チックな印象が強まり、結果的に陵辱っぽさが薄まる印象を受けてしまう。徹底的に逆らい続けてくれた方が加虐心をそそられるんだけどね。でも、最初から最後まで逆らい続ける絶叫系だけだと、単調な展開になり物足りなさを感じる人も出てくるかも…。トータルで見れば、始めは逆らいながらも後半はなすがまま、って方がバランス的には正解かもしれない。まぁ、抵抗し続けて欲しい派を除けば、物足りなさを感じる人は少ないかな?
あと、個人的に少し残念だったのはシステムの変更。前作では各キャラの物語が日付・時間ごとに細かく分断され、それが表化されていた。ひとりの視点で物語を読むのではなく、同時刻に登場してるキャラの視点も見ながら物語を進めるザッピングシステム的な構成だった。今作ではオーソドックスなコマンド選択AVGになっていたので、シリーズらしさが一個消えちゃった感じがした。コマンド選択AVGだからツマラナイってことはないけど、このシステムはあまりにも一般的すぎるので、特徴あるシステムを残しておいた方が商品価値は高まる気もする。わりとこのシリーズにはザッピングシステムが適していたと思うんだけど、難易度が低いから改善されちゃったのかな? とまぁ、細かい部分で好みは少し分かれると思うけど、鬼畜ファンなら見逃す手はないと思うよ!
(by イ・ヤン提督)