くのいちばんっ!
クラウド | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play4時間 | 属性:くのいち |
難易度:4 | Keyディスク必要 | オススメ:☆☆ |
落ちこぼれくのいちを一人前に!
長い戦乱の世が終わり、忍者の帯刀は故郷である忍びの里へ帰ってきた。そこで帯刀に与えられた新たな任務は、落ちこぼれのくのいち候補生たちを一人前に育てることだった。帯刀が教育することになったくのいちは5人。いずれもやる気があるのかないの分からない問題児ばかり。一人前のくのいちへの道は遙か遠い!?
ゲームはコマンド選択型AVGに育成要素をプラスしたもの。育成要素といっても、武術や学術、性術などの授業の中から好きなものを選ぶだけで、エンディングへの影響は少ないので難易度は低め。通常の授業の他に、1対1で誰かに勉強を教えることもでき、ここで選んだキャラの好感度が上昇して、最も好感度の高いキャラのエンディングになるというシステムのようだ。どんな授業を選ぶかはエンディングへの影響は少ないと書いたけど、選んだ授業によって発生するイベントは変わるので、すべてのイベントを見るのはちょっと面倒かな。まあ、なんどかプレイすればコンプリートできる程度の難易度だけどね。さらに、メッセージスキップが高速で、ゲーム中盤はほぼすべて共通イベントなので、繰り返しのプレイも苦にはならないしね。
©クラウド
ストーリーは前半はヘッポコくのいちたちの巻き起こすドタバタを中心としたコメディー。終盤で事件が起こりシリアスな展開へ、という感じ。この流れは全キャラで共通だ。前半のコミカルな部分はスケベで軽い主人公の性格や、ドジなくのいちたちの巻き起こすトラブルもあって、プレイ前の予想以上に楽しめた。だけど、終盤のシリアス路線は、いかにも取って付けたようで蛇足だったんじゃないかなぁ。事件のは発生も唐突だし、途中で張られていた伏線が改修されないままになっていたりする部分が目立つ。これなら、最後までコメディー路線で押し通した方が良かったんじゃないかな。そうでなければ、ひたすらエロに特化するか。忍術に失敗してHなトラブルが起きるという風にすれば、Hイベントを数多く入れることもできたわけだしね。
Hシーンに関してはやや薄め。Hイベントはトータルで29シーンあるので、標準的ではあるんだけど、割とあっさり流してしまうものが多かったかなという印象。単に裸を見てしまったり、お触り程度のものが多いのもHが薄めという印象を強くしている。Pモーションというアニメーション的なものがウリとなっているようだけど、これは胸を揉んでいる手がピクピク動く程度のもの。まあ、あっても邪魔になるということはない、という感じかな。
全体として見ると、コメディーなのかシリアスなのか、コンセプトがややぼやけてしまった作品という印象。落ちこぼれくのいちとHな修行というストーリー自体は悪くなかっただけに、ちょっともったいなかったかも。手軽にプレイできる作品、ということでオススメ度は☆2つ。CGが気に入ったなら☆1つプラスして考えてもいいかな。
(by Suno)