神様のいうとおりッ くじびきAI-BIKIスクランブル
RUNE | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
パッケージ版:8800円(税別) ダウンロード版:2800円(税込) | 1Play約7時間(音声オン時で約9時間) | 属性:学園モノ |
難易度:6 | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆ |
くじ引きで始まる奇妙な授業
©RUNE
主人公の通う学園には「特別授業」という変わった授業があるらしい。その特別授業に参加することになった主人公。授業の内容はくじ引きで役割を決めて演技をするというものだった。おまけに授業を担当する先生はむちゃくちゃな人で、おもしろければなんでもアリ。果たして主人公たちはどうなってしまうのか?
このゲームのタイトルは『神様のいうとおりッ くじびきAI-BIKIスクランブル』。タイトルにあるくじ引きってどういう意味があったのだろう? タイトルがこうなのだから、当然、プレイヤーはくじ引きがこのゲームの特徴だと思うはず。ところが、実際にプレイしてみると、くじ引きを活かしたシナリオはほとんどなし。くじ引き自体、数回しか行なわれないし、その内容もシナリオによって固定。しかも、主人公たちが戸惑っているうちに終わってしまうので、プレイヤーは置き去り状態。これではくじ引きをする意味がなかったのでは? プレイヤーにくじを引かせるとか、せめていくつかの選択肢を用意してその中から選択させるようにすれば、シナリオの幅がかなり広がったはず。なにより、くじ引きという設定を活かせば、いろいろなシチュエーションを作れたはずなのに、それをまったく活かしていないのはもったいないの一言。
シナリオ面でも、舞台となるのがもと名門女子校で、現在でも女のコの方が圧倒的に多い学園という設定なのだが、これがゲーム中でほとんど活かされていない。美少女ゲームという性格上、男キャラをあまり多く出すことはできないというのはあるにしても、ミッション系の学園という以外は至って普通の学園風景。通っている学生たちも、お嬢様というよりも普通の学生という雰囲気。これでは、元名門女子校という設定をした意味がないのではないだろうか?
いきなり否定的な内容になってしまったが、くじ引きや学園の設定を抜きにしてみると、この作品は非常に秀逸。なんといっても、登場する女のコたちが欠点を補ってあまりあるほど魅力的。攻略可能キャラは6人なのだが、それぞれ個性的で、非常にかわいく描かれているのだ。6人もキャラがいれば、たいてい1人2人はキャラがかぶっていたり、印象の薄いキャラがいたりするものだが、この作品に限ってはそんなことはない。学園モノとしては十分以上に楽しめる内容といえる。CGも丁寧に描かれていて、好感度大。
さらに、特別授業を担当する鐘宮先生が凶悪なほどのかわいさ。コドモ先生なんてあだ名を付けられてしまうほどの容姿。舌足らずなしゃべり方。横暴でワガママで、破天荒。メチャクチャな人物なんだけど、どこか憎めない。ゲーム前半のくじ引き部分は冗長ではあるのだが、鐘宮先生の存在がそれをかなりカバーしている。攻略できなければ、Hシーンもないのは非常に残念。ファンディスクで『鐘宮先生のトゥルトゥルBOX』を出してほしいと思っているのは自分だけはないはず。
Hシーンに関しては回数少な目。ところが、その内容は妊婦プレイとか、足コキとか妙にマニアック。ゲームをクリアすると「秘密の花園」というおまけシナリオを見ることができるのだが、ここではガムテーププレイなどというものまで登場。内容的に悪くはないんだけど、ガムテープフェチなんているの?
とういわけで作品のテーマであるくじ引きに関しては、今ひとつ意味不明だったりするけど、女のコたちとのやり取りは非常に楽しいく、純愛系恋愛モノとしてはなかなかの出来。学園モノが好きなら楽しめるはず。
(by Suno)