花と蛇
エルフ | Windows98/98SE/Me/2000/XP | 800x600 |
8800円+税 | 1Play6時間 | 属性:調教・SM |
難易度:7 | Keyディスク必要 | オススメ:☆☆☆☆☆(完成度) |
団鬼六の小説をゲーム化した話題作
ある日、社長夫人静子の義理の娘桂子が、何者かに誘拐されてしまう。静子の嫁いだ遠山家は、戦後急成長した「遠山電機」の経営者一族なので、身代金目的の誘拐であることが予想された。案の定犯人一味から連絡が入り、身代金を持ってくるよう指示されることに…。主人公の川田は、遠山家お抱えの運転手。静子と身代金を乗せ、指示された現場に向かうことになる。ところが、犯人の指示に従っても桂子が解放されることはなく、静子たちも囚われの身となってしまう……。じつは、この事件は桂子の仕組んだ狂言誘拐で、静子を凌辱の罠にハメるための陰謀だったのだ! 犯人一味が巣くう屋敷に監禁された静子たちの運命とは?
©エルフ
このゲームは、SM作家団鬼六氏の小説をゲーム化した作品で、発売前からかなり注目されていた。小説ベースの作品はテキスト量が膨大になりがちで、お手軽にHを楽しみたい人は敬遠したくなるかもしれない。しかし、このゲームは絶対的な文字量は多いけど、屋敷の探索、調教シーンというパートが盛り込まれているので単調な展開にならない。ノベルゲーのような読まされ感はさほど強くはないので、集中力を保てる印象があるかな? お手軽とは言わないけど、取っつきやすくてボリュームもある、というバランスになってると個人的には思う。物語自体も「この先どうなるんだろ?」ってドキドキ感があって、ゲームの世界にグイグイ引き込まれていくのもいいね。ここら辺のゲームバランスは、さすがエルフといった仕上がりだ。
気になる調教シーンだけど、こちらの完成度も上々だ。手動で調教シーンにのぞむとアクションゲームになるが、適度な難易度なので気軽に遊べるね。さすがに何回か遊ぶと面倒になってくるが、そうなったら手動から自動に切り替えれば問題ない。自動でプレイしても、最終日までに調教を完了させることは可能だ。
やや調教シーンで不満があるとするなら、各章で実行できる調教コマンド数かな? このゲームで調教コマンドを実行するには、移動画面上でアイテムを入手しておく必要がある。入手したアイテムは次章に持ち越せず、一度使うと消滅してしまうし、持てるアイテム数にも制限があるのだ。ネチネチ調教を楽しもうと思っても、すぐに弾切れになっちゃう感じで若干物足りなさを感じるかも。ただ、エンディングを見たキャラはオマケモードを利用すれば、好きなアイテムで何度でも無制限に調教できるので、オカズ目的で調教をしたい人にもバッチリ対応している。本編ではゲームの世界観に没頭し、実用的な使い方をしたいならオマケでどうぞ、ってスタイルかも。
各章ごとにアイテム探しをするのは若干面倒だけど、投げ出したくなるほど煩雑な作業ではないし、物語の展開&ボリューム感も不満なし。とくに不満に感じる部分も少ないので、誰にでもお勧めできるゲームだね。絵が昭和の雰囲気を出すため、やや「萌え」路線とは違うので、絵の好き嫌いは別れるかもしれない。あと、自分のお気に入りのキャラを犯人一味に弄ばれるシーンが多いので、寝取られ要素が苦手な人には少し合わないかも。作風が独特なので万人受けするかは微妙なれど、ゲームの完成度は高くフルプライスに相応しい内容だと思うよ。完成度の高さを重視する人にオススメだ!
この作品のパッケージ版の購入はこちら ⇒ バッチグー
(by イ・ヤン提督)