フェチ3 表の記憶/フェチ3 裏の記憶
U-Me Soft | Windows98/2000/Me/XP | 640x480 |
4800円+税 | 1Play2時間 | 属性:オムニバス形式ノベル、巨乳、フェラ、処女 |
難易度:? | Keyディスク不要 | オススメ:☆☆☆ |
表も裏も楽しもう
©U-Me Soft
エロゲブランドの老舗、U-Me Softから同時発売されたノベルゲームです。原画は同シリーズや『白衣のお仕事』を担当されている、金目鯛ぴんくさんですね。ひとつの設定を“純愛"と“陵辱"という真逆の切り口で料理し、別々のパッケージとしてリリースするという、変わった試みのシリーズです。タイトルからもわかるように、何らかの“フェティシズム"に焦点を当ててシリーズを重ねていくこの作品。ひととおりプレイしてみても、今回は何なのか正直よくわかりませんでした(笑)。公式ページの掲載文によると、今回はヒロインの“処女"性をクローズアップしているようですね。ちなみにシリーズ最初の『フェチ』は“コスチューム"で、次は“巨乳"でした。今回登場する女のコたちも結構胸おっきいんだけどなあ…。
潮騒の鳴り響く故郷の町に帰ってきた主人公と、彼の魂に深く関わり合う5人の女性たち。前作ではテレビ局に関係する現代の女性ばかりでしたが、今回は戦国時代のヒロインやロボっ娘も登場します。今ドキの女学生・羽鳥、婚約相手と清い交際を続ける従姉・美琴、ツンデレ風味のお嬢様・遠子、復讐に身を焦がす女武将・霞、町の沖に浮かぶ無人島の遺跡から見つかった生体アンドロイド・ヒメ。ヒロインはみんなかなりグラマーな体型ですね。『表』と『裏』では多少設定が異なりますが、どちらも彼女たちとのHをオムニバス形式で収録しています。基本的に同じ世界観の中にヒロインたちが存在するので、あるシナリオではメインヒロインだったキャラが、別のストーリーの中では脇役として登場したりもします。ただし、ひとつのストーリーの中でHの対象となるのはメインヒロインとなった女のコのみで、3Pなどのシチュエーションはありません。
前作まではミニゲームパートとAVGパートが交互に進行していましたが、なんと今回はミニゲームがなくなっちゃいました! ストーリーがイイところでぶつ切りにならないぶん、物語に専念できるのはよいと思います。私なんかはミニゲームで詰まると「うがー!」となるタイプなので…。逆にこの辺が物足りなく感じる人もいらっしゃるかもしれませんね。
どちらかというとストーリーの起伏を楽しむタイプではなく、本質は“抜きゲー"です。したがってキャラ萌え要素を引き立てるような寄り道なくHな展開になっちゃいますが、価格設定の割にはHイベントが多く良心的。陵辱編である『裏』も、羽鳥と霞の輪姦イベントの2カ所を除けばちょっぴり乱暴なHという感じで、女のコが肉体的・精神的に追い詰められるような印象はあまり受けませんでした。ヒロインを徹底的におとしめるハード系じゃなきゃ物足りないという人には、ちょっとぬるめかもしれませんね。ちなみに今回のテーマになってる処女ですが、個人的にはあまりこだわらないタイプなのでマニアックな判断はいたしかねます(笑)。エロゲですので、破瓜の痛みを引きずったままHシーンが展開するという感じではありませんでした。
ところでこのゲーム、というかU-Me Softの過去作からずっと気になっていたのですが、制作スタッフの中にフェラチオが好きな人がおられるのでしょうか? 『表』と『裏』のどのシナリオにも、物語の流れにあまり関係のない形で挿入されたフェラシーンが必ず1カ所あるんです。フェラゲスキーな私にとって、これはかなりの収穫でした。声優さんも舐める音、いわゆる“チュパ音"を派手に出されており、よい意味で下品な感じが生々しさを感じさせてくれてグッドです(笑)。
システム的な機能は特に不自由のない仕様。いったんフルインストールすればキーディスクが不要なのでいつでも起ち上げられます。 美少女ゲームに冒険や感動を求める方にとっては方向性の異なる作品ですが、お手軽にエロを求めたいという人にはオススメの1本。特にフェラシーンが大好きな方はプレイの価値があると思います。